HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ FTR250(1986年発売モデル)の歴史
FT400/FT500/1982年
本場アメリカのダートトラックを疾走するレーサーをイメージし、当時の日本では馴染みが薄かったことから、そのスタイリングは新鮮だった。日本ではロードスポーツの位置付けで、ダートトラッカーのムードを味わうだけのモデルとなった。FT500はビッグシングルながら、2軸バランサー機構による低振動と、セル始動の気軽さもあって、街乗りから高速走行まで十分にこなした。
XLR250R(MD16)/1985年
XLX250R(MD08)に続くオフロードバイクのベストセラーモデル。XR250(MD30)へと進化したXLR系は、今や名車と言っても過言ではない。その中でも、このXLR250R(MD16)は、白をベースに真っ赤なエンジンを搭載。金のアルミリムやスイングアーム、ボトムケースを採用するなど、派手さでも注目された。RFVCエンジンはXLX250Rよりも2psアップ。FTR250と同時期にモデルチェンジしたXLR250R(MD20)と同系のエンジンがFTR250にも搭載される。
FTR250/1986年
アメリカで人気だったフラットトラックレース。そのワークスマシンRS500Dの外観をそのままに登場。エンジンはXLR250Rをベースとした空冷OHCシングルのRFVCエンジン。低回転から高回転までフラットな特性とパワーを出している。リアの足回りにはホンダお得意のプロリンクを採用し、ブレーキは前後ディスクブレーキ。簡単に保安部品が取り外せ、すぐにレースに参戦できるよう設計された。キックモデル、セルモデルが併売された。
FTR223/2000年
ストリートで人気が高まったダートトラッカースタイルを受け登場したFTR223。1980年代にトラックレースに参戦していたホンダらしく、一分の隙もない仕上がりで、FTR250とウリふたつだ。エンデューロレーサーXR200Rベースのフレームに、SL230ベースのエンジンを搭載。吸排気セッティングで低中回転域トルクを強化し、常用域での反応はリニアで、ストリートでの扱いやすさだけでなくダートトラックファンも楽しめるマシンとなっている。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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