HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ GSX-R1100(1993年モデル)の歴史

GSX-R1100(GU75A)/1993年(平成5年)

1986年の登場以来、GSX-R750の1年遅れで進化してきた、スズキ・レプリカのフラッグシップ。1993年のフルモデルチェンジでエンジンを新設計、4スト水冷DOHC4バルブで、TSCC、オイルジェットピストンクーリングシステム、FEM(有限要素法)解析による設計のピストンやコンロッドを採用し、軽量化と高強度に貢献。幅を57mm詰めてスリム化された。キャブはBST40(北米は36)を採用。前後サスとも初期荷重と伸圧減衰力が調整可能で、倒立フォーク、右側に大きく補強が入れられたアルミスイングアーム、フロント3.50-17、リア5.50-17ホイール等、足回りはスズキを担う1台として相応しい装備だった。1995年S型はφ41→43mmへフォークを大径化、フレームの剛性アップ、エンジンへのマグネシウムパーツの使用などの変更が行われ、1996年T型、1997年V型、1998〜1999年W型と色変更のみ。300km/h超の世界最速ゾーンへ到達可能な一台と言われた。 ※TSCC=ツイン・スワール・コンバスション・チャンバー

GSX1300Rハヤブサ(GW71A)/1999年(平成11年)

スーパースポーツ、ツアラーとしての後継は、同じ「GSX」の名が付いたGSX1300Rハヤブサになるだろう。実測での最高速度300km/hオーバーというスペックを誇るエンジンは1298ccで圧縮比11:1、最高出力175psという設定で、ラムエア加圧SRAD、φ46mmフューエルインジェクションを装備。グラマラスなデザインのカウルは、ライダー乗車時の空力を考慮した3次元的フォルム。ライトは当時としては珍しい縦型2灯を採用。シートレールを一体化したツインスパーフレームに、φ43mm倒立フォーク、前3.50-17&後6.00-17ホイール、アルミスイングアーム、リンク式リアサスといった足回りの組み合わせ。2007年(平成19年)にフルモデルチェンジし(GX72A系)、排気量1340cc、197psまでアップした。2014年2月から発売された国内モデルのGX72Bも197psで、国内初のETC標準装備。
  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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