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    2011.12.28 / Vol.03

    スズキGSX1100S KATANA

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スズキ GSX1100S KATANA
スズキ GSX1100S KATANA

キッズボックス社長、千葉氏の愛車であるGSX1100Sカタナは、あえてノーマルホイールのままなのだ。現在のオンロードバイクの多くがホイールを17インチにしているのに対し、81年に初代が登場したGSX1100Sカタナは19インチ。よって「曲がらない」というイメージが定着しているが、千葉氏によれば「そんなことはない」という。「ノーマルのフィーリングを残しつつ、いかに曲がるカタナを作るか」にこだわり、峠でも十分楽しめる仕上がりになっているのが、このマシンなのだ。
鮮やかなブルーのペイントがカスタムっぽさを印象付けるが、実はコテコテというわけではない。社外パーツまたは現代の純正パーツを多用することで、単純に性能が向上するというわけではなく、ガチガチ固めてしまっては、本来のカタナのテイストが失われてしまう。追求したのは、カタナの良さを活かしつつ、ライディングに合わせた安全に楽しく乗れるカスタム・・・。千葉氏の出した答えがこのGSX1100Sカタナに表現されている。

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Point.1  インパクトのある外観
SUZUKIのロゴはマジョーラカラー
この「SUZUKI」ロゴがマジョーラカラーなのだ
オリジナルエアダクト
このダクトからフレッシュエアをヘッド部に導く

キャンディーブルーでペイントされた外装は、とにかくキレイでインパクトある仕上がり。アッパーカウルは定番の穴埋め加工が施されている。スクリーンはチタンコートタイプを装着。ライトはHID&マルチリフレクターでかなりの光量を得ている。
またアッパーカウル下部の左右には、キッズボックスオリジナルのエアダクトが取り付けられている。このパーツの装着により、ヘッド部へ効率的に空気が導くことができるのだ。
さらに注目したいのはタンク側面の「SUZUKI」ロゴ。なんと、見る角度によって変化するグラデーションなのだ。こうした細かい部分にキッズボックスならではのこだわりが見え隠れする。

Point.2  エンジンにもファインチューンを
GSX1100S エンジン周り
エアクリーナーボックスには"CHIBA MAGIC"の文字が

エンジン内部は基本的にノーマルだが、カムカバーをブラックのものへ変更し、エンジンの見た目ににアクセントを持たせている。合わせてキッズボックスオリジナルアーシングキットも装着され、始動性と燃費が向上している。
マフラーはヨシムラの手曲げチタンを選択。エキパイの美しさと、ラウンドタイプのサイレンサーが特徴だ。吸気側はK&Nエアフィルターに、ボックス加工した上でキャブセッティングを実施。エアクリーナーボックスのカバーはオリジナルで、「CHIBA MAGIC」の文字が刻まれている。このようにして吸排気系のファインチューンが施され、ノーマルエンジンの性能を引き出しているのだ。

Point.3  19インチのマジョーラホイール
GSX1100S足回り
ホイールはあえてノーマルを

前後とも、あえてホイール変更はしていない。これはノーマルのハンドリングを重視しかつ、ノーマルの良さもアピールするためだ。とはいえただそのままのノーマルというわけでもない。この純正ホイール、一見するとブラック塗装なのだが、実はマジョーラカラーに塗装されているのだ。
ノーマルの良さを残しつつ、乗りやすい足回りを作り上げるため、フロントフォークはセッティング済み。よじれ対策にコワースのフォークスタビライザーも忘れていない。トップブリッジはサンドブラスト加工され、美しいものとなっている。
リアショックはSHOWAアドバンテージに交換、リア側での足回り強化も行っている。

Point.4  『乗りやすさ』を考えた数々のカスタム
数々のカスタム
"乗りやすさ"を追求したようなカスタムが各所に見える

ブレーキ&クラッチレバーはアジャスト可能なタイプに交換。同時にクラッチレリーズを装着し、クラッチの重さを軽減させるような工夫がなされている。
バックステップはヨシムラのものをチョイス。リアブレーキのマスターシリンダーはヤマハ純正のものに変更されている。ちなみにブレーキホースは透明タイプを採用し、レーシーな雰囲気を醸し出している。
電装系のカスタムでは、メーターにはヨシムラのマルチ油温計が装着され、マシンの状態を把握できるようにしてある。さらにフロントウインカーは埋め込みタイプに変更。
その他のカスタムとしては、シートレザーの張り替え、リアフェンダーのカットなどがある。

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