BBB MAGAZINE
CREDIT
-
- ライター
- 執筆
藤原かんいち
-
- 撮影
藤原かんいち
前回はキャンプツーリングの楽しみや魅力をお伝えした。「楽しそうだから自分もやってみよう!」と思った人もいるだろう。でも未経験なので何が必要なのかよくわからない。色々な種類があるからどれを選べばいいのかわからない。そんな人のために今回は最低限揃えておきたいアイテムとその選び方をアドバイスしよう。
1) TENTテント選び
キャンプと聞いて真っ先に思い浮かぶのがテント。テントはホームセンターやアウトドアショップなどで売っている。値段は4980円の激安品から5万、10万円以上のものまでピンキリである。そこでまず最初にチェックしたいのがサイズと重さ。車に比べてバイクは荷物が積めるスペースが狭いので、できる限り軽量でコンパクトなものを選ぼう。 テントのパッケージに「1人用」とか「3~4人用」と書いてあるのでまずそこを確認する。ひとりでキャンプをするなら「1人用」でいいが、このサイズは人が横になって眠れる人数。荷物を置くスペースなどは含まれていないので注意しよう。
サイズで重要なのは設営したときのテントの横幅、1人用でも70cm~100cmとメーカーやモデルよってかなり幅があるからだ。70cmだと少量の荷物しか置けないが100cmなら余裕がある。荷物が多い人や体格がいい人はひとり旅でも「2人用」がおすすめ。3~4人用でも登山用ならコンパクトだが、ファミリーキャンプ用は大きく重量もあるので、キャンプツーリングにはあまり向いていない。重さは2~3kg台までがベスト。5kgを越えるとかなり重く感じだろう。
もうひとつのポイントが前室。フライシートと本体の間にできるスペースでここには靴や荷物を置くのだが、これがあるかないか、広いか狭いかで雨の日の快適性がかなり変わってくる。ロングツーリングを予定している人はできる限り広い方がいいので、買う前にチェックしておこう。
テントは「本体」。その周りに被せ雨避けとなる「フライシート」。テントを自立させるための柱である「ポール」。そしてテントと地面に固定するための「ペグ」の4つで構成されている。「本体」は家の部分でこの中で寝る。ちなみにこのテントの場合はポールをスリーブ(筒状になっている部分)に通し、さらにフックにかけて立てる方式になっている。床の部分はグランドシートと呼ばれていて、地面から雨水などが染み込んでくる可能性があるため防水性の高い生地が使われている。出入口は両側に付いているタイプが夏は風が抜けて涼しいのでおすすめ。「本体」はファスナーを開閉して出入りするのだが、ほとんどのテントがメッシュ生地と2重構造になっている。網戸のようにメッシュだけにしておくと風は通すが虫は入ってこない状態ができる。
「フライシート」は家で言う屋根のような役割をしている。防水加工の生地で縫い目から雨が染み込まないようにシームテープが貼ってあるものを選ぼう。それから必ず地面近くまで全体を覆うものを選ぼう。時々上半分しか覆わないタイプを見かけるのだが、このタイプは雨が降ると確実に雨がテント内に染み込んでくる。
「ポール」は繋ぎ合わせると2本の長い「ポール」となり、テントを自立させる骨組みとなる。モデルによっては3本、4本以上の「ポール」を組み合わせて自立させるタイプもある。「ポール」の多い方が強度は高くなり、横風にも強くなるが、組み立ては複雑になり重量も増える。材質は安価なテントはグラスファイバー製、高価なテントはアルミ製が多い。「ポール」が折れたらおしまい。相当に粗悪で華奢なポールでなければ強風でも折れることはないが、できれば強度のあるアルミを使っているものを選びたい。まあ、最終的には財布と相談ということになると思うが(笑)
最近のテントはほとんどが自立式なので基本的に「ペグ」を打たなくても立てることはできる。しかし「ペグ」を打つことで地面に固定され風で吹き飛ばされにくくなる。このモデルは太い針金のようなL字型の金属製の「ペグ」が付いていた。一般的にこのタイプが多いが、高価テントの場合は角形プラスチック製の「ペグ」と2種類付属している場合もある。ちなみに細い金属製の「ペグ」はどんな場所にも刺さりやすいのが利点、砂利地など抜けやすい地面の場合は設置面積の多い角形プラスチック製の方が安定する。さらにしっかりとテントを地面に固定するためのロープ「張綱」が付いているものもある。 以上の点をチェックしてテントを選ぼう。
人気コンテンツ
-
BBB Staff BLOG
2021.03.17
販売証明書の書き方を掲載!原付二種ナンバープレートは市役所で取得できます
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、三密を避けることができる手段として注目を浴びているバイク。そ...
-
BBB Staff BLOG
2019.05.31 / Vol.22
【2019年版】ミニカー登録まとめ
BBBマガジンの記事ではミニカー登録についてキーワード検索されているのが多く、需要がありそうだったのでミニカー登録につい...
-
BBB Staff BLOG
2020.11.11
実は簡単⁉市役所に行くだけで完結 原付一種ナンバープレート取得までの手順をご紹介
近年、EVモビリティやキックボードなどが登場し、若者を中心に多くの人から注目を集めている原付一種(50㏄)。けれども、意...
-
大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!
2015.06.03 / Vol.12
スモールで遊ぶ #01
さてさて今回からいよいよ「スモールで遊ぶ編」をお届けしますよ〜......って、スモールってなに? となっちゃいますよ...
-
レストア野郎★Zippy編
2014.01.11 / Vol.05
ホイールとエンジンを自家塗装してみよう! ペイント編
スポークホイールのペイントとなると、一度スポークをバラしてハブもリムも磨くのはもちろん、スポークも1本ずつ磨いてからの作...
-
プロトモスピーダ
2008.08.07 / VOl.09
アッパーカウル製作1
ボール紙を切って原型の元となる形状を作り上げていきます。出来上がったら上にFRPを貼っていくので、ボール紙といってもある...
-
レストア野郎★2番星★FTR250編
2014.10.28 / Vol.04
タペット調整でエンストするエンジンが快適になるとイイナ!
Vol.04 タペット調整しましょう! タペット調整とはカムシャフトとロッカーアームとの隙間であるバ...
-
BBB Staff BLOG
2018.09.20 / Vol.17
今こそ2ストに乗ろう!2018 〜2ストの魅力をどっぷり解説〜
オートバイは走るシチュエーションや、ネイキッド・クルーザー(アメリカン)・オフロード(モトクロス...
-
BBB Staff BLOG
2019.10.29
ツーリング動画を撮影したい!必要なものや撮影の手順を紹介!
ツーリングでは、自分の好きなルートを選び、バイクを走らせながら周囲に見えてくるさまざまな景色を楽しむことができます。そん...
BBBマガジン
この記事の日付(2016.01.26)に近いコンテンツ
-
PhotoTouring
西伊豆
2016.02.15 更新 / Vol.12
-
インプレッション
BMW Cevolution試乗インプレッション
2016.02.14 更新 / Vol.04
-
大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!
スモールで遊ぶ #07
2016.02.01 更新 / Vol.20
-
レストア野郎 DAX70編
細かな部分も仕上げていきます!
2016.01.26 更新 / Vol.09
-
MotorCycleDays
「ドゥカティ・スクランブラーDAYS」その2
2016.01.20 更新 / Vol.29
-
BBBイベント調査隊
東京オートサロン2016 トランスポーター編
2016.01.18 更新 / vol15
EnjoyCampTouring!
この記事の日付(2016.01.26)に近い記事
-
EnjoyCampTouring!
GO!キャンプツーリング 清里編
2016.09.19 更新 / Vol.10
-
EnjoyCampTouring!
GO!キャンプツーリング 青野原編
2016.08.29 更新 / Vol.09
-
EnjoyCampTouring!
GO!キャンプツーリング 西湖編
2016.07.28 更新 / Vol.08
-
EnjoyCampTouring!
キャンプクッキング 簡単料理編
2016.06.16 更新 / Vol.07
-
EnjoyCampTouring!
キャンプクッキング 簡単コンビニ編
2016.06.07 更新 / Vol.06
-
EnjoyCampTouring!
テント設営講座
2016.04.26 更新 / Vol.05