BBB MAGAZINE

  • EnjoyCampTouring!

    2016.01.26 / Vol.02

    キャンプツーリングに必要なアイテムとその選び方

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    藤原かんいち

    • 撮影

    藤原かんいち

3~4人用テント
2~3人用テント

前回はキャンプツーリングの楽しみや魅力をお伝えした。「楽しそうだから自分もやってみよう!」と思った人もいるだろう。でも未経験なので何が必要なのかよくわからない。色々な種類があるからどれを選べばいいのかわからない。そんな人のために今回は最低限揃えておきたいアイテムとその選び方をアドバイスしよう。

1) TENTテント選び

1~2人用テント
キャンプアイテム4種

キャンプと聞いて真っ先に思い浮かぶのがテント。テントはホームセンターやアウトドアショップなどで売っている。値段は4980円の激安品から5万、10万円以上のものまでピンキリである。そこでまず最初にチェックしたいのがサイズと重さ。車に比べてバイクは荷物が積めるスペースが狭いので、できる限り軽量でコンパクトなものを選ぼう。 テントのパッケージに「1人用」とか「3~4人用」と書いてあるのでまずそこを確認する。ひとりでキャンプをするなら「1人用」でいいが、このサイズは人が横になって眠れる人数。荷物を置くスペースなどは含まれていないので注意しよう。

テント前室
テント本体

サイズで重要なのは設営したときのテントの横幅、1人用でも70cm~100cmとメーカーやモデルよってかなり幅があるからだ。70cmだと少量の荷物しか置けないが100cmなら余裕がある。荷物が多い人や体格がいい人はひとり旅でも「2人用」がおすすめ。3~4人用でも登山用ならコンパクトだが、ファミリーキャンプ用は大きく重量もあるので、キャンプツーリングにはあまり向いていない。重さは2~3kg台までがベスト。5kgを越えるとかなり重く感じだろう。
もうひとつのポイントが前室。フライシートと本体の間にできるスペースでここには靴や荷物を置くのだが、これがあるかないか、広いか狭いかで雨の日の快適性がかなり変わってくる。ロングツーリングを予定している人はできる限り広い方がいいので、買う前にチェックしておこう。

ポールとフック
ダブルファスナー

テントは「本体」。その周りに被せ雨避けとなる「フライシート」。テントを自立させるための柱である「ポール」。そしてテントと地面に固定するための「ペグ」の4つで構成されている。「本体」は家の部分でこの中で寝る。ちなみにこのテントの場合はポールをスリーブ(筒状になっている部分)に通し、さらにフックにかけて立てる方式になっている。床の部分はグランドシートと呼ばれていて、地面から雨水などが染み込んでくる可能性があるため防水性の高い生地が使われている。出入口は両側に付いているタイプが夏は風が抜けて涼しいのでおすすめ。「本体」はファスナーを開閉して出入りするのだが、ほとんどのテントがメッシュ生地と2重構造になっている。網戸のようにメッシュだけにしておくと風は通すが虫は入ってこない状態ができる。


フライシート
シームテープの確認

「フライシート」は家で言う屋根のような役割をしている。防水加工の生地で縫い目から雨が染み込まないようにシームテープが貼ってあるものを選ぼう。それから必ず地面近くまで全体を覆うものを選ぼう。時々上半分しか覆わないタイプを見かけるのだが、このタイプは雨が降ると確実に雨がテント内に染み込んでくる。

グラスファイバー製ポール
アルミ製ポール

「ポール」は繋ぎ合わせると2本の長い「ポール」となり、テントを自立させる骨組みとなる。モデルによっては3本、4本以上の「ポール」を組み合わせて自立させるタイプもある。「ポール」の多い方が強度は高くなり、横風にも強くなるが、組み立ては複雑になり重量も増える。材質は安価なテントはグラスファイバー製、高価なテントはアルミ製が多い。「ポール」が折れたらおしまい。相当に粗悪で華奢なポールでなければ強風でも折れることはないが、できれば強度のあるアルミを使っているものを選びたい。まあ、最終的には財布と相談ということになると思うが(笑)

ペグ打ち込み
プラスチック製角形ペグ

最近のテントはほとんどが自立式なので基本的に「ペグ」を打たなくても立てることはできる。しかし「ペグ」を打つことで地面に固定され風で吹き飛ばされにくくなる。このモデルは太い針金のようなL字型の金属製の「ペグ」が付いていた。一般的にこのタイプが多いが、高価テントの場合は角形プラスチック製の「ペグ」と2種類付属している場合もある。ちなみに細い金属製の「ペグ」はどんな場所にも刺さりやすいのが利点、砂利地など抜けやすい地面の場合は設置面積の多い角形プラスチック製の方が安定する。さらにしっかりとテントを地面に固定するためのロープ「張綱」が付いているものもある。 以上の点をチェックしてテントを選ぼう。

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