BBB MAGAZINE

  • ジャイロで遊ぼう

    2016.10.19 / Vol.01

    えっ、ジャイロ?!なぜ今、ジャイロなの?

CREDIT

今回から連載がスタートするジャイロ企画!
えっ、ジャイロ?! なぜ今、ジャイロなの? その理由は...。

初めまして! ライターの武田です。今回からジャイロアップを使って、いろいろな"遊び"にチャレンジしていきたいと思っています。"遊び"にもイロイロありますが、まずは定番とも言えるドレスアップ、それも自分的に考える必要最低限のドレスアップを最初に行いながら、オートバイの本分でもある"走り"を充分に堪能したいと思っています。ただし、普通に普通の道を走るだけではありません。誰もが考えつくけれども実行する人は少ないであろうと思われる"さまざまな意外なシチュエーション"を、ジャイロを使って楽しく、時にはバカバカしく走ることをこの企画の趣旨にしているからなのです!! そうですジャイロを使って、走って走らせて遊ぶのです。たま〜に冒険とも言えるようなチャレンジングな事になるかもしれませんが、それに耐えうるジャイロであると信じています(キリッ)。何でもできるであろうジャイロは、遊びの天才であることを自分の身を持って証明(?)してみます!

なぜジャイロ? それもなぜジャイロアップ? なぜなぜ???

BDSオークション会場で発見
ようやく求めていたジャイロアップが見つかった! 正確な年式や走行距離は不明(オドメーターは4桁しかないためメーターが何周しているかわからないため)だが、車体コンディションは良さそう。荷台は結構ボロいがリペイントすれば問題無さそう。※オークション会場では、特別な許可を得て撮影しています。
前から
比較的きれいなジャイロ
リア
荷台は

街中で見かけない日はないほど、多くの三輪スクーター「ジャイロ」が仕事やプライベートな使い方で走っています。このジャイロ、実はバイク乗りであっても乗車経験のある人は少ないのではないでしょうか? ジャイロは、一度乗るとその独特な乗り味に新鮮な驚きと興奮を覚え、病み付きになってしまう人(あっ、自分です!)もいるほどインパクトの強い乗り物なのです。せっかくオートバイに乗っているのであれば食わず嫌い(ゴメンナサイ、断言してしまって...)はやめて、一度ジャイロに乗ってみる事をお薦めします! 三輪ジャイロ独特の乗り味や二輪とは違う楽しさを知らないのはもったいないのです。二輪のスクーターやオートバイとは異次元(大袈裟?)の楽しさを持つ乗り物をオートバイ乗りに知って頂きたいという勝手な思いとともに、基本的には自腹を切って(涙)、ジャイロの楽しさを知っていただき興味を持っていただければ本望です!(笑)

ジャイロメーター周り
メーターは燃料計付き。キーはオリジナルキーが1本付いていた。ガソリンタンク内部は、見える範囲でサビは見当たらない!
タンク内サビなし
燃料キャップの内側もきれいでラッキー! リヤホイールは左右両方ともガリキズがあるが想定内...。
フロントタイヤ
ホイールにキズ
オイル周り

そこで、まずはジャイロを手に入れる事から始めるのですが、ジャイロと言ってもたくさんの車種があります。ストリーム、ジャイロX、ジョイ、ジャスト、ロードフォックス、ジャイロアップ、ジャイロキャノピーなどなど。こんあに種類があっては普通なら迷うのでしょうが、自分は最初から車種は決めていました! それは、ジャイロアップ! みなさんもご存知のように酒屋さんや牛乳屋さんなどが配達業務で使っているマシンです。後部の荷台が独立していて荷物を常に水平に積んでおける事がウリでもあるマシンです。(超ベテランライダーさんには、ダイハツハローと同じような車体構成と言った方が分かり易いかも?)

ジャイロメーター周り
試乗前にケイさんが、タイヤの溝と空気圧をチェック。タイヤは前後とも使い込まれているが、スリップサインはまだ出ていないので、このまま走行可能。試乗用の仮ナンバーを装着していざ試乗へ!
タンク内サビなし
フロントタイヤ
フロントタイヤ

なぜジャイロアップを選んだのかと言いますと、、、まずジャイロアップは業務用以外、あまり街中で見かけないためレア度が高く(?)、さらにジャイロXやジャイロキャノピーが4ストローク化された時には、ジャイロアップも4スト化されるのか? と期待されていたにも関わらず潔く生産終了してしまったため、さらにレアで希少価値が高いから(と、本気で思ってますよ〜)なのです。それを証明するかのように、昨今の中古車市場ではかなりの値上がりとなっている(自分調べ)のです。そこで、さっそく、以前スクーターの取材でお世話になったことのある世田谷区のベアせたがやさんにマシン調達をお願いしました。しかし、業者オークションのBDSさん(このページの元締め)でもタマ数が圧倒的に少なくなかなか手頃なタマが見つからないのです。ジャイロアップを探し始めて苦節1ヶ月半、ようやくお気に入りのジャイロアップの入手に成功しました! これでようやく、めでたくこの企画がスタートできることとなりました〜! ホットシマシタ〜。

先ずは試走
スイング機構の確認

まずはケイさんに試乗をお願いしました。颯爽と乗り出す様は、さすがにジャイロにも乗り馴れてる感が! 10分程度の試乗から戻ってくると、今度はスイング機構のチェック。これも問題無いとのご判断が!

まずはリヤ周りを中心にチェック!

リア周りを確認
いよいよ外装を剥がして、内部チェックが始まる。今回はリヤ周りを中心にチェックを行っていただきました。
エアクリーナーは再利用
エアクリーナー部のスポンジは湿式でもあるため真っ黒〜。軽く清掃して再使用します。
ジャイロのプラグ
リーチの短いスパークプラグ。多少のカーボン付着はあるが、消耗具合は少ないためカーボン除去して、これも再使用します。
オイルタンク付近を確認
損傷している車体左側のオイルタンク付近をチェック。内部にまで損傷は広がっていないようで一安心。

ベアさんに運び込まれたジャイロアップ。手前ミソだが、カッコ良く見えてしまう(笑)。まずは始動性のチェックから。事前にバッテリーを充電していただいていたため、セルモーターで一発始動! 次にキック始動。これも一発でエンジンが掛かった。セルの回り具合もキックの降り方も特に問題はなく一安心。仮ナンバーを装着してベアのケイさんに試乗して頂いたところ、これまた問題無さそうとのこと。ホッと一安心。自分も少しだけ試乗させていただいた。ん?

ジャイロを洗車01
エアクリーナー部のスポンジは湿式でもあるため真っ黒〜。軽く清掃して再使用します。
ジャイロを洗車02
損傷している車体左側のオイルタンク付近をチェック。内部にまで損傷は広がっていないようで一安心。
ジャイロを洗車03
リーチの短いスパークプラグ。多少のカーボン付着はあるが、消耗具合は少ないためカーボン除去して、これも再使用します。

次はいよいよ店内でジャイロアップを裸にしてみることに。リフトの幅をめいいっぱいギリギリに使って載せられたジャイロアップは、荷台から外装をどんどん剥がされていく。毛狩りの終わった羊のようにか細くなってしまったが、それでもリヤ二輪は堂々としたたたずまい。丁寧にベアのケイさんがいろいろとチェックしてくれていますが、メカ的なことは一切わからない自分はケイさんの言う事を分かったふりして横で頷くだけ...。直さなければならない部分が出て来たらどうしよう...、と不安いっぱいの顔で作業を見続けているとケイさんから「ほぼ問題なさそうだね。特にすぐに換えなきゃいけない部品とかはないよ」と一番嬉しい一言が! タスカッタ〜。さー、いよいよこれからが本番。"楽しくバカバカしく"を、真面目に実行していきますよ〜!

BEARせたがや(べあ せたがや)

BEARせたがや01
BEARせたがや02
BEARせたがや03

東京都世田谷区世田谷2-10-11
TEL:03-3429-8181
営業時間:10:00〜20:00
定休日:毎週月曜日
http://www.bear-s.com/

今回からお世話になる東京都世田谷区のBearせたがやさん。電動自転車から新車・中古車の海外製スクーターから国産スクーター、さらにビッグバイクまで幅広く面倒を見てくれる"地域に根付いている街のオートバイショップ"。常連さんは、男女を問わず今の若者から昔の若者まで。幅広い年齢層に支持されているのが特徴だ。もちろん飛び込みのお客さんも大歓迎! ちなみに、スクーターでモトクロスを楽しむ"スクータークロス"の事務局でもあり、2016年11月6日(日)に千葉県の富津SSランドで開催される関東スクータークロスの準備で、現在は大忙し中!

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