BBB MAGAZINE

  • ジャイロで遊ぼう

    2018.05.28 / Vol.10

    〜(番外編?)ちょっと函館まで行ってきました! 道の駅巡り道南編 その1〜

CREDIT

無理? 無茶?? 無謀???
ジャイロアップで北海道ツーリング!

さんふらわあ ふらの
ジャイロアップと自分を北海道まで運んでくれる"さんふらわあ ふらの"。大型フェリーで揺れが少なく快適な船旅を楽しめる。乗船したら、あとは寝ているだけで北海道へワープさせてくれます!

ジャイロアップを使っていろいろと遊んできましたが、ついにとうとうロングツーリングに行く機会に恵まれました!

 今回はいきなり北海道の大地を走ります!!関東圏から北海道へ渡るには、自走+青函フェリー、大洗発の長距離フェリー、新潟発の長距離フェリー、BASで北海道まで輸送してもらうなどの方法があります。今回この中からセレクトした方法は、大洗港からフェリーで苫小牧港まで渡るルートです。なぜなら、個人的に長距離フェリーが好きであることと新たに就航した新造フェリーに乗ってみたかっただけという単純な理由なのですが(笑)。

 今回の北海道ツーリングの目的地は函館。そのため、苫小牧に上陸したあとに函館まで自走するのですが、その距離なんと約300km。ジャイロアップの走行平均時速を25km/hと想定するとなんと10時間以上もの長旅になるのです! 普通のオートバイであれば、1日もあれば楽に走れる距離ですが、ジャイロアップには相当過酷な距離なんです。そこで、この約300kmの距離を2日間に分けてゆっくりと走破しようと思います。

楽しいツーリングは、快適な装備から!

ジャイロアップにも自分にも過酷とも言えるツーリングに出発するにあたり、快適な装備(装備だけでも快適さが欲しいんです...)を用意してみました。 さらにさらに、雨天時を考慮してアールエスタイチのレインウェアとレイングローブ、さらに念を入れてブーツカバーまで用意しました。

またヘルメットはツーリングでも快適なアライのツアークロス3デツアー、それと長距離移動時に痛くなるであろうお尻痛対策には、プロトからリリースされているGEL--ZAB Rユニバーサル(EHZ3136)をゲット! これで快適な北海道ツーリングへの準備は万端に揃いました!

フェリーに乗れないかも・・・・

フェリーの予約は毎年のように争奪戦となります。予約が遅れてしまった今回はキャンセル待ちを狙いますが、なかなか思うように順番が回ってきません...。出発予定1週間前になっても、当初予定していた便は取れていないのです...。このままでは、行程の予定さえも立てられない...。そこで、現時点で予約が取れている予定よりも一日早めのフェリーに乗り、一日分多くツーリングしてみようと考えを切り替えたのです。

 最初の予定では、苫小牧から函館へ直行するルートでしたが、苫小牧から羊蹄山の麓を走り日本海側の岩内に抜けて小樽を経由して函館に向かうという、函館に向かうには無駄のカタマリのようなプランを設定しました(笑)。ですが、このルートだと道の駅スタンプがたくさん押せそうで楽しみなんです(笑)。実はここ数年、北海道ツーリングの時には北海道道の駅スタンプラリー帳を購入して、道の駅巡りにハマっているのです。今回も密かにスタンプラリーに参加しようと考えていたので、予定外ではありましたが一石二鳥(?)のツーリングになりそうです。
(その後、スタンプラリーツーリングと化してしまいましたが、楽しかったですよ!)

ジャイロアップはフェリーに乗れるのか? ん?

誤解の無いように申し上げますが、ジャイロアップはもちろんフェリーへの乗船は可能です。でも、心配していたのは最低地上高の低さです。スクータークロスの時に履いていたスパンキーズのバギータイヤであれば、車高が上がるので余裕で乗り込めるでしょうが、今回のツーリングでは、どこでもすぐに入手可能な純正タイヤへと履き替えてきているからです。なぜなら、ジャイロアップの巡航予定速度は50〜60km/hですが、他の車両の巡航速度が内地よりも幾分高い北海道では当然のようにこの速度で路肩走行を続ける事になりますから、パンクなどのリスクが高くなるためです。このため、ノーマルの低い車高となりフェリーに乗り込む際の段差でジャイロアップの腹を擦るのではないかと内心ドキドキしていたのです。が、さすが新造船! タラップの角度は緩やかで、なおかつタラップ中央部にオートバイ走行用と思われるフラット路面まで用意されています。これで、フェリーに乗る時に大きく"ガタガタガタガタ"する振動を味合わずに済みそうです(心配なので、乗船前にフェリーに近づき下見しました)。

出航時間の約2時間前に乗船手続きを終えて、まったりと時間を過ごしていると、ようやく乗船の順番が回ってきました。軽い緊張感に包まれながら、前のオートバイに続いてゆっくり乗船します。フェリーに乗船するときは、いつもドキドキとワクワクが止まりません! "本当に北海道に行ける!"それだけで嬉しいのです!ついにタラップを渡ります。普通のオートバイなら、タラップのセンター部の平らな部分を走れば何の振動も起きないのでしょうが、こちらは三輪のジャイロアップ。ガタガタしないで済むという期待は外れ、トレッドの広がったリヤタイヤが微妙に四輪用滑り止めのガタガタ部分を踏んでいます。。。ん〜、残念!

ジャイロアップ
窓口での手続きが終わり、ジャイロアップを指定された場所に移動します。周りはほとんどが中型〜大型バイク! 50ccマシンは見当たらない! かろうじてスクーターはいましたが...。

ようやくフェリー内部に入ると、まっさらに奇麗な船内。路面のコンクリートから漂う独特なホコリ臭さがまだ新しい路面であることを主張しています。入った階からひとつ下の階に誘導され指定位置に停車。パーキングブレーキを掛け、着替えなどの最小限の荷物をドでかいリヤボックスから降ろしてマシンから離れるとすぐに係員が手際良くジャイロアップを固定していきます。あきらかにオートバイとは違った固定方法にも関わらず、迷いもせずテキパキと...。さすがプロ、と妙に感心してしまいました。

エレベーターで客室階まで上がり、係員に部屋の位置を教えてもらいベットに雪崩れ込むと一段落。ベッド周辺のいろいろな機器の使い方を確認したら、お風呂へ直行! 洗い場が一区画ごとに区切られていて使い勝手が良好です。身体を洗い流したあと、ゆっくりと湯船に浸かり緊張をほぐします。風呂から上がってみると、驚いた事にまだ出航していませんでした。すぐに自販機のビールを購入し、港の景色を窓の外にみながら、風呂上がりに呑むビール、最高ですね! 暫くするとゆっくりとフェリーは動きだし、一路苫小牧港へ。自分はこのままダラダラしているだけで、明日の午後には北海道に上陸です。

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