BBB MAGAZINE

  • ジャイロで遊ぼう

    2019.01.15 / vol17

    ジャイロで遊ぼう 〜しどき激走編〜

CREDIT

ジャイロアップのオフロード性能の可能性を探求すべく、今回は福島県のモトスポーツランドしどきで練習してきました。しどきと言えば、正面から見える壁のような登り坂が特徴的なコースですが、果たしてジャイロアップはしどきのコースを走りきることができるのでしょうか?

まずは身体を慣らすためにミニコースで軽〜く走ります!

  モトスポーツランドしどきには、大きく分けて2つのコースが設定されています。ひとつは、場内に入った瞬間に広がる広大な本コース。コース幅が広くアップダウンがかなりキツくレイアウトされたコースです。モトクロスの練習からエンデューロの練習などにも対応するコースで、初心者がいきなり走るには難易度が高いのです。
  もうひとつのコースは、ミニバイククラスや初心者向けに設定されているミニコースで、ほぼコース全体を見渡せる安心感のあるコースでもあります。本コースに比べればアップダウンは少ないですが、きちんとした練習になるアップダウンを備えているコースです。そこで、今回は後者のミニコースから走り始めることにします。ミニコースと言っても、モトクロッサー(レーサー)も走るために設定されているコースですので、ジャイロアップで走るには相当の覚悟が必要です。
フラットダートでエンジンと足周りを温めたところで、ミニコースにチャレンジです!

ビギナーズ広場
ミニコースを走行する前に、自分の身体とジャイロアップのウォームアップを兼ねてビギナーズ広場で8の字走行や定常円旋回を行いました。比較的フラットな路面なので、ビギナーには本当に練習しやすい広場です。
コーナーリング中の姿勢を正面から見る
ジャイロアップはリヤタイヤと荷台がコーナーでも傾かないため、コーナーリング中の姿勢を正面から見ると、不思議な感じがするんです。でも、乗っているライダーは特に違和感はありませんが...。
フラットダート部ではリヤスライドがし放題!
この日は路面がとても乾燥していたので、フラットダート部ではリヤスライドがし放題!でも調子に乗っていると、予想以上にリヤが滑るのでヒヤッとする場面も!
アライのツアークロス3ヘルメット
スクータークロスでも林道ツーリングでも使っているアライのツアークロス3ヘルメット。暑い日には、シールドを上げたままゴーグルが装着できるので使い勝手がいいんです。ちなみにゴーグルはオークリーを使用しています。

  この日の路面はかなり乾いていてガチパン状態!転倒するとマシンも身体もかなりのダメージを受けそうなので慎重に走り出します。コースレイアウトを理解したところで、少しペースを上げてみます。すると、一見、フラットに見えていた路面がかなりの凸凹状態であったことがわかるほど、ステップやハンドルに振動が襲ってきます。軽く飛んだだけのジャンプでも、着地でハンドルから手が離れそうになることもたびたび。。。その後、数周してしどきの路面に慣れてきたところで、本コースにチャレンジです。

誰も走っていないミニコースを独占走行!
誰も走っていないミニコースを独占走行!高低差は少ないのですが、アップダウンダウンが多く身体に伝わる振動が多いです。本当ならスタンディングポジションで走りたいのですが、モトクロスブーツの堅い底面がステップボードで滑ってしまうので、やむなくシッティングポジションとなります。
コースレイアウトを覚えるためにゆっくり走ります
最初のうちはコースレイアウトを覚えるためにゆっくり走りますが、4〜5周走るとジャンプで多少飛ぶようになります。多少ですよ、多少...。
使用したタイヤは基本的に前回と同様にスパンキーズからリリースされているバギータイヤです。ミニコースではグリップ力に不満はなく、安心して走行する事が出来ました。
本日のメインイベントである本コースを走ります
ミニコースで身体が温まったら、本日のメインイベントである本コースを走ります。スタート地点からコースを見渡すと広々したオープンエリアのようにも見えます。正面に見える登り坂が最初の大難関となります。

スタート直後の大坂がキモ!果たして本当に登れるのか???

  走行させていただいた日が平日だったことで、本コースの走行ライダーが少なかったこともあり、ジャイロアップで特別に本コースの走行許可をいただきました!
  それでも、他のライダーの迷惑にならないようにタイミングを見計らって、ジャイロアップのしどき本コースチャレンジのスタートしました!スタート地点はフワフワに乾いた路面で、非力なジャイロアップのパワーが砂に食われてしまいなかなかスピードが乗りません...。大坂に登り始めるタイミングでは、コースを周回するマシンが作ったワダチを横切ることになるため、マシンが予想以上に大きく揺れてさらにスピードを落としてしまいます。それでもフルスロットルのまま大阪を登っていくと、エンジンの回転数は落ちていないような元気なエキゾースト音が聞こえるのですが、予想通りスピードが徐々に落ちていきます。あまりの負荷にクラッチかベルトが滑っているような感じさえもします。

フカフカの砂とモトクロッサーが作った大きなワダチに四苦八苦
スタートして、なんとかスピードに乗せようと必至にフルスロットルをキープしていますが、フカフカの砂とモトクロッサーが作った大きなワダチに四苦八苦しています。

  頂上まであと一息、という場所でついにジャイロアップがストップ!エンジンは高回転で回り続けているので、スロットルは戻さないで素早くマシンから降りて三輪+2足で大阪を登ります。シートから降りた途端にリヤタイヤのトラクションが失われたため、リヤタイヤが勢いよく空転を始めています。なんとかゴマカしながら、足をリヤタイヤに轢かれそうになりながらも(笑)、ようやく頂上に到達しました!ここで、撮影スタッフを待つふりをして休憩タイムに突入です(笑)。

大坂を登りきれずについにストップ!
こんな悪条件の中、ジャイロアップはかなり粘って頑張ってくれたのですが、大坂を登りきれずについにストップ!急いで飛び降りて、急坂を押して登ります(笑)

  しばらくすると、スタッフが追いつき走行の続きを開始します。その後は、ところどころにある荒れた路面に入らないように、広いコース幅を目一杯使いながら、なるべくスピードを落とさずにコーナーをクリアしていきます。あまりにコースを広く使い過ぎたようで、コースアウト寸前にまで陥ったりしていました!!下り坂でリヤタイヤが予想以上に跳ねたりしながらもコース中盤に辿り着くと、またしても急な登り坂が目の前に現れました!スタート直後の大坂と違って、半径の小さいコーナーを曲がった途端に始まる坂のため助走区間がまったくありません。そのため、今回も坂の途中でジャイロアップがストップ!例によって三輪+2足で坂をクリアしました。

広いコース幅を目一杯使って走行
スピードをなるべく落とさないように広いコース幅を目一杯使って走行します。でも、あまり勢い良くバンクに突っ込むと転落の恐れがありますのでほどほどに!そう、転倒ではなく転落ですよ!

  大きな難所(ジャイロアップにとっての難所という意味デス!)を2箇所越えると、あとはスピードを急激に落とさなければクリアできるコースでしたので、緊張感が高めの"常にスロットル全開オフロードツーリング"となりました。

急な下り坂でリヤタイヤが大きく跳ねるジャイロアップの図
撮影スタッフが思わず叫んでしまったという、急な下り坂でリヤタイヤが大きく跳ねるジャイロアップの図。スタッフ曰く「絶対に転倒すると思いましたよ!」と言わせてしまうくらいの衝撃写真です(笑)。乗っているとここまで大きく跳ねていたなんて知りませんでした。でも、リヤから横方向に引っ張られるような感覚はしていたんですけど...。
快適なオフロード走行で楽しめました!
いくつかの難所を乗り切ったあとは、快適なオフロード走行で楽しめました!が、続けてもう1周走る気はしませんでした。ジャイロアップと自分にとって、ここは超ハードコースであるからです!

なんとか完走!?でも、連続して周回するのはキツ過ぎます!

  パドックに戻ってくると、息絶え絶えでしばらくは水も飲めない状態でしたが、身体が落ち着いてくると不思議と"また走りたい!"と思ってしまいます(笑)。
  自分のジャイロアップは、現時点ではボアアップ等のパワーアップは考えていませんので、タイヤを含めた足周りの改良でもう少し戦闘力を上げていきたいと考えています。もう少しグリップ力が強いタイヤをセレクトしてあげれば、大坂をもう少しは登れるような気がしてならいのですが...。今回はグリップの強いタイヤを持ってこなかったため、テストは次回におあずけとなりました。
  条件が整ったら、モトスポーツランドしどきにリベンジに来たいと思っています!

たくさんのレンタルウェア
「手ぶらでモトクロス」が出来るというモトスポーランドしどきには、たくさんのレンタルウェア(ジャージ・モトパン・ヘルメット・ゴーグル・グローブ・ブーツ)が用意されています。またレンタルマシンもミニバイクから本格的なモトクロッサーまで、ビギナーからベテランまで満足できるラインナップを揃えられています。
クラブハウス
冷暖房、電子レンジ、テーブル、イス、テレビまで備えられているクラブハウスも用意されており、走行料金だけで誰でも使用可能です。夏でも冬でも快適なインターバルを過ごすことができます。
女性専用の更衣室
モトスポーツランドしどきは、女性ライダーにも優しいコースでもあります。女性専用の更衣室が別棟に用意されているので、安心して着替えやお化粧直しができます。
シャワールームも複数完備
シャワールームも複数完備されていて、走行後にはさっぱりと汗を流して帰路に着けます。ライダーの欲しい設備を充実させている、まさに至れり尽くせりのモトクロスコースです(シャワールームを使用するには、別途料金がかかります)。
走り終わったマシンを洗うコイン洗車場
走り終わったマシンを洗うコイン洗車場も複数台完備されているのも嬉しいですよね(使用するには、別途料金がかかります)。
手すり付きの見学スペースもあります
パドックも広く、グループで来場した時もまとまってクルマを駐車できるので便利です。クラブハウスの屋上には、手すり付きの見学スペースもあります。見学者も楽しめます!

今回ご協力いただいたコース

モトスポーツランドしどき

コース名:モトスポーツランドしどき
住所:福島県いわき市好間町大利字篠登城184
定休日:毎週木曜日(祝日の場合、通常営業)
ゲートオープン時間:午前8時30分〜午後5時30分(夏期は午後6時まで)
走行料金:大人3,500円/日、シニア(50歳以上)とレディースは500円割引
レンタルバイク及びレンタルウエア有り。
詳細はHPを参照下さい
洗車場:コイン洗車場あり
その他:水洗トイレ完備
URL:http://www.ne.jp/asahi/msl/shidoki/

今回ご協力いただいたショップ

SPUNKY'S(スパンキーズ)

店名:SPUNKY'S(スパンキーズ)
住所:東京都荒川区町屋3−27−12
電話番号:03−3810−8198
URL:http://www.spunky-s.com/

BEARせたがや

店名:BEARせたがや
住所:東京都世田谷区世田谷2−10−11
電話番号:03−3429−8181
営業時間:10:00〜20:00
定休日:毎週月曜日
URL:http://www.bear-s.com/

株式会社 ヤザワ

店名:株式会社 ヤザワ
住所:東京都品川区南大井5−27−11
電話番号:03−5763−0281
URL:http://www.yazawainc.com/

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