BBB MAGAZINE

  • ジャイロで遊ぼう

    2019.01.16 / vol18

    ジャイロで遊ぼう 〜谷田部編〜

CREDIT

前回のモトスポーランドしどきに引き続き、オフロード走行でのジャイロアップのポテンシャルを探るべくオフロードコースでテスト走行を行いました。今回のオフロード走行のステージは谷田部です。初心者コースを使わせていただき、主にタイヤテストを行いました。

8インチのブロックタイヤで、まずは走行開始!グリップは良好! ただ...。

  今回はタイヤテストと称して、2つのタイヤをテストします。まずは、ジャイロアップのマシンメンテナンスでお世話になっている世田谷ベアさんからお借りした8インチスチールホイール+ブロックパターンタイヤです。このタイヤのブロックは、角部が直角に立っていていかにも"グリップ力が強い"とわかるパタ−ンを持ったタイヤです。
  実は、このタイヤはマディで走るには最適かと思いお借りしてきたのですが、前日まで雨乞いしたにも関わらず、超ドライ路面の走行となってしまったのです。そのため、少し固めの路面を走るとグリップが強過ぎてブロックのカドを削ってしまうのです。このまま走っていてもタイヤのカドだけ消耗してしまい、ウエット性能を落としてしまうだけなので、数周でピットインしてタイヤを今回の秘密兵器に交換することにしました。このタイヤのマディテストは後日、日程を改めたいと思っています。

リヤタイヤを浮かせます
ハイエースに標準装備されている油圧ジャッキと木片を使って、リヤタイヤを浮かせます。世田谷ベアさんにお借りしていた8インチスチールホイール+ブロックパタンタイヤを外すと、別途購入したスパンキーズからリリースされている100mmスペーサーが現れます。カナリゴツイデス!
100mmスペーサー
100mmスペーサーは、アルミ製でセンター部分は肉抜きされていますが、かなりの重さでもあります。しかしコレを装着しないと巨大なブロックタイヤは装着できないのです。

  その秘密兵器のタイヤとは、スパンキーズの10インチアルミホイールにぴったりと収まる巨大ブロックパターンタイヤなのです。さきほどの8インチのブロックパターンタイヤと比べると、ブロックのひとつひとつが離れているため排泥性がより高いタイヤであり、さらにブロックのカドがテーパーになっているため、必要なグリップ力を確保しつつ適度に滑りながら、非力なジャイロアップのパワーを必要以上にロスしないパターンのように見えたため購入したのです。

右が8インチスチールホイール+ブロックパタンタイヤ、左が今回導入した10インチアルミホイール
右が8インチスチールホイール+ブロックパタンタイヤ、左が今回導入した10インチアルミホイール(スパンキーズ製)+ブロックパターンタイヤ。2インチの違いだけで、まさかこんなにも大きさ(外径)が違うなんて驚きました!世田谷ベアさんにこのタイヤが届いた時には、外径がデカ過ぎて思わず吹き出してしまったそうです。。。

  さっそくジャイロアップに取付けるのですが、思っていた以上に巨大でまるでバルーンタイヤのようで、ハイトが高くリヤの荷台がどうしても干渉してしまいます。このため、応急処置的に荷台を撤去しました(荷台は後々専用品を作りたいと思っています)。さらに、プラスティック製のインナーフェンダーもタイヤに干渉してしまう事が発覚したため、現地(谷田部)でノコギリをお借りして大胆にカットしてしまいました。

仮装着した10インチアルミホイール
仮装着した10インチアルミホイール(スパンキーズ製)+ブロックパターンタイヤ。今は作業途中で、木片を下に噛ませているので荷台には干渉しないように見えているのですが...。
油圧ジャッキといつも持ち歩いている木片
トランポとして使用しているハイエースの純正付属品である油圧ジャッキといつも持ち歩いている木片がこんな時に役立つとは!工具類はあるに越したことはありませんね。
タイヤと荷台が完全に干渉
木片を外してみると、案の定、タイヤと荷台が完全に干渉してしまっています。このままでは走行することはできませんので、無格好になってしまいますが荷台を外してしまいます。荷台を外したことでむき出しになってしまった駆動系用の冷却ダクト吸入口には、ホコリが侵入しにくいようにスポンジを巻き付けました。
荷台との干渉を避ける為にワンオフ製作したアルミスペーサーは、今回まったく役に立たず
8インチスチールホイール+ブロックパターンタイヤを装着する時に、荷台との干渉を避ける為にワンオフ製作したアルミスペーサーは、今回まったく役に立たずすぐに取り外すことに。ん〜、残念です!
10インチのブロックパターンタイヤをもう片方に取付け
10インチのブロックパターンタイヤをもう片方に取付けます。タイヤ自体は軽いので、ジャイロアップへの負担は少ないと思われるのですが...。リヤがかなり車高アップしましたね。
純正のインナーフェンダーの一部がタイヤと干渉
ここで問題発生!あまりにもタイヤ外径が大きいため、今度は純正のインナーフェンダーの一部がタイヤと干渉してしまいました!取り外せる部品であれば一番良いのですが。。。
インナーフェンダーの干渉部を大胆にカット
純正のインナーフェンダーは、他の部分との一体式となっているため単体での取外しは不可でした!そこで、コースに常備されている折畳み式のノコギリをお借りして、インナーフェンダーの干渉部を大胆にカットしました!
インナーフェンダーは左右の部品形状が異なっていましたが、両方ともタイヤと干渉しない程度まで適当にカットしました。これでようやく走る準備ができました。

ライディングポジションが、ケツ上がりで前傾しすぎ???

  リヤタイヤを2輪とも交換し、すぐにフラットダートな広場で試乗してみます。タイヤ外径がとても大きくなってしまったのでトルク感が薄くなると想像していたのですが、そこまで気になることもなくスロットルを開けるとぐんぐん加速していきます。ギヤ比が高くなったことで、スピードの乗りが早くなったようです。正確には測定できませんでしたが、トップスピードも若干上がっているような速度感でした。

リヤタイヤのハイトが高くなったため、前傾姿勢が強くなったジャイロアップ。本来なら、ステップボードは地面とほぼ水平になるのですが、前方に大きく傾いているのがお分かりいただけますか?ゆえにキャスター角も立っているということになるのです。ちなみに、リヤタイヤと干渉してしまう荷台はすでに取り外してあります。

  リヤタイヤの取付状態を確認&増し締めしてからミニコースにコースインしました。撮影日は平日だったこともあり走行しているライダーは数名でしたが、彼らの邪魔にならないようにタイミングを見計らってコースイン!スロットルを開けると力強くグリップしながら加速していきます。

ミニコースにコースイン

  リヤが高くなった分、フロントのキャスターが立っているのですが、コーナーリングではその分クイックなハンドリングに変化しています。勢い良くコーナーに入っていくとハンドルが多少切れ込むこともあり、少し気をつけないと転倒などのリスクが高くなります。さらに外径と幅の大きいタイヤの為、コーナーでは少し大回りするようにしますが、特に気になるような致命的なネガは今のところありませんでした。

コーナーリング

鋭角のジャンプで腹を擦る?極端な高低差には注意が必要です!

  谷田部のミニコースには、ジャンプスポットがたくさんあります。中でも、急激に立ち上がったジャンプ台では注意が必要です。なぜなら、ジャンプは飛ばない(飛べない)ジャイロアップの場合、ジャンプ台を舐めるように通過しますので、ジャンプ台の頂点がステップボード下の腹に擦ってしまうからです。一瞬、亀の子状態となりバランスを崩し易いので注意したいところです。それ以外では、コーナーを小回りするとイン側後輪のサイドウォールがバンクに引っかかったり内側に落ちたりしそうになるので、ここも注意が必要です。

山頂の尖ったジャンプ台では、ステップボードの下部を漏れなく擦ります
山頂の尖ったジャンプ台では、ステップボードの下部を漏れなく擦ります(笑)。無理してジャンプする方が危険なので、毎周毎周下部を擦っても気にしません!

  今回は、期待していた雨は降らず、乾いた路面でのテスト走行となりましたが、このタイヤは想像以上にジャイロアップとの相性が良いようで、軽快な走りとコーナーリングを見せてくれました。また、低速トルク重視のジャイロアップのエンジンでは、スタートダッシュでの遅れも少なく、その分トップスピードが伸びるという効果もあるようなので無理して購入して良かったです!(笑)次はマディ路面で試してみたいですね!

今回ご協力いただいたコース

コース名:谷田部エンジョイスポーツランド(2017.8.27閉鎖)

今回ご協力いただいたショップ

SPUNKY'S(スパンキーズ)

店名:SPUNKY'S(スパンキーズ)
住所:東京都荒川区町屋3−27−12
電話番号:03−3810−8198
URL:http://www.spunky-s.com/

BEARせたがや

店名:BEARせたがや
住所:東京都世田谷区世田谷2−10−11
電話番号:03−3429−8181
営業時間:10:00〜20:00
定休日:毎週月曜日
URL:http://www.bear-s.com/

株式会社 ヤザワ

店名:株式会社 ヤザワ
住所:東京都品川区南大井5−27−11
電話番号:03−5763−0281
URL:http://www.yazawainc.com/

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