BBB MAGAZINE

  • インプレッション

    2015.08.08 / Vol.03

    Ninja H2インプレッション

CREDIT

SPEC
エンジン 998cc 水冷 4ストローク並列4気筒 DOHC4バルブ
過給機 遠心式スーパーチャージャー
最大トルク 140.8(Nm)
最高出力 200(Ps)
トランスミッション 常噛6段リターン
全長 2,085mm
全幅 770mm
全高 1,125mm
シート高 825mm
車両重量 238kg
タンク容量 17L
フロントタイヤ 120/70 ZR17 M/C (58W)
リアタイヤ 200/55 ZR17 M/C (78W)
価格 2,700,000円(税込)

Ninja H2-03

小林ゆき(ライダー&ライター)
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。普段は総合走行距離20万㎞を超える愛車GPZ900Rでの街乗り派だが、自らレース参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化について研究中。

NinjaたるH2とは何なのか

小林ゆき(ライダー&ライター)
Ninjaはカワサキを象徴するスーパースポーツにつけられるネーミングです。私はGPZ900Rに20年以上乗っていて、ここ10年ぐらい次世代のNinjaが出るだろうと待ちわびていました。初代Ninjaオーナーとして、Ninjaとはいかなるべきバイクなのか知り尽くしている。では、NinjaたるH2とは一体何なのか。どこにNinjaが継承されているのだろうか。ようやく慣らし運転が終わったところですが、私なりにH2を紹介していきます。

○GPZ900Rとのデザインの差

Ninja H2-04

エッジの効いたデザインがGPZ900Rとどう違うのか。エッジというキーワードだがNinjaのアゴのラインといわれるが、フロントのフェアリングがカクっとしている。またタンクも同様。GPZ900Rにはアゴからタンクにかけて、シャープなラインが1本あるが、そのエッジをさらにデフォルメしたのがH2ではないでしょうか。

Ninja H2-05

GPZ900Rはエンジンを見せようというバイク。フルカウルが少なかった時代にフルカウルに挑戦したバイクではあるが、あえてエンジンを見せる。当時、コンパクトで軽量な900、サイドカムチェーンのあのエンジンを見せるんだという思想がこのH2にも込められているのでしょうか。アンダーカウルはほぼ省略してある形。同じくフロントもほぼエンジンが見えるようなデザインになっている。この辺がH2がNinjaのスピリッツを継承している部分ではないでしょうか。

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