BBB MAGAZINE

  • インプレッション

    2015.08.08 / Vol.03

    - page3 - Ninja H2インプレッション

CREDIT

○実際に乗ってみて

Ninja H2-13

実際に乗ったらどんな大きさかということをお伝えします。私身長161センチ、車格が大きく見えると思います。実際シート高なんですが、私がいつも乗っているGPZ900Rなんですが790ミリ、対してH2は820ミリということで、その3センチの差は大きいわけです。そして私は足が短めなので、少し躊躇するような感覚もあるんですが、サイドスタンドのままから跨って起こすというのは1番楽なんですよね。跨ってからサイドスタンドを払えれば日常の足として楽に使えるんですが、このバイクはどうか。ステップが邪魔になりますが、なんとか。このスタンドは絶妙な位置にフィンのような形が出てるんですね。ですからそこまで背が高くない、足が長くない人でも、足をひっかけることで、サイドスタンドを出しやすくなる。

Ninja H2-14

H2乗ってみてどうなのってよく聞かれるんですが、言いたいことたくさんあるんですが、オーナーだからいわせてもらいます、あばたもえくぼです。今まで乗ったバイクよりも極端です。特にエンジンですね。ならしが終わるまではわからないだろうなって思ってたんですけどそんなことはありませんでした。ならしが終わらなくてもエンジンのフィーリングだったり、足回りのセッティングだったり、いろいろですね。第一印象はとにかく突き抜けたバイクだなと。ならしが終わりまして足回りも私好みに少しなおしてきたので、だいぶ走りやすくはなってきました。今までのバイクと比べると乗りにくい部分が多くあります。パワーが出過ぎです。スーパーチャージャーというのは、スロットルを空けた瞬間にどんなシチュエーションでも吸気の側で過給します。それが人の言葉を借りれば「疲れる」というのにも繋がるかもしれないのですが、バイクって何か極端なことがあったほうが楽しかったりするんですね。H2はどんなシチュエーションでも楽しめます。パチンコのように引っ張ってドンみたいな加速。ライダーが感じる加速感は今までのバイクじゃ味わったことのない、スーパーチャージャーじゃないと味わえない加速があります。

では、ハンドリングはどうなのか。今までいろんなバイクを乗ってきましたが、今までのカワサキの中では、異色だと感じます。極低速だと小回りしづらいバイクですね。中高速で曲がったところをどう曲げていくか。意外とバイクを積極的に曲げていかないといけない。ライダーが体重をいれていく感じ。バイクを積極的にバンクさせるといった操作が必要になってきます。切り角も少ないですし、じゃあバンクをさせるかというと、パワーがありすぎてスロットルのコントロールが難しかったりします。交通安全教室で教習所のコースを走ってみました。正直手強かったです。極低速はライダーの技術を必要とするバイクです。これが中速域から上になりますと、ライダーの作業が必要ってところは楽しみにつながります。俺が曲げてるんだ!という物理的にライダーの身体的感覚に訴えかけるような、そういうハンドリングがあるんですね。それがなかなか面白い。

○みなさんにお伝えしたいこと

Ninja H2-15

最後にみなさんにお伝えしたいのは、速い速いいうけれども速いだけのバイクなのかと。あっという間に加速するんですけど、スピードに対しての感覚は速さを感じるバイク。フルカウルのバイクで、キレイにライダーを覆うようなフェアリングのバイクですと、今一体何キロ出してるのかよくわからないタイプのバイクがあります。H2に関しては、とても風を感じながら走るバイクなんです。意外と低いスピード域から、スピード出てるかもって教えてくれるような感覚があります。これはH2ならではですし、むしろライダーにとっては安全なんじゃないかと思ってます。ただ本当に開けていったらもちろん凄いスピードが出てしまいます。まっすぐ走ってる分にはもちろん安定しますが、注意して欲しいのは曲げるときです。ライダーが積極的に曲げる必要があるバイクなんです。凄くスピードが出てるときに真っ直ぐにしか見えない道でも、スピードが上がっていると意外にカーブだったり。そのとき見たなりに曲がってくか、曲げれるのかというと、そんなことは無いので、そのあたりは経験のあるライダーに運転していただきたいと思っております。このH2なんですがまだまだ私が知らない世界があります。まだ峠には行ってないですし、サーキットも走らせてみたいです。まだGPZ900R、22万キロがあるので、同様にこのH2も末永く楽しんでいこうと思います。

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