BBB MAGAZINE
CREDIT
-
- ライター
- 執筆
NANDY小菅
-
- 撮影
NANDY小菅
-
- バイク
エイプ50
MAXAPE PROJECT
プロトタイプバージョン
2012年の11月に開催された第一回ウルトラモーターフェスティバルに展示(Vol.5)したときにはカウルはまだ原型で、つまりプロトタイプの状態でした。一端の完成を見ましたが一度仮組みした状態を吟味して、ここから全てをリニューアルさせることになったのです。
プロトタイプ【ネイキッドバージョン】
カウルを作り直しているタイミングを使って、走行時の問題点がないかを探るために桶川スポーツランドにて試乗してみました。エイプでちゃんと走るならバックステップは必須アイテムですからね!
アッパーカウル、アンダーカウル、タンクカバー、シートカウル、サイドカバーと、全ての外装パーツ、それに2本出しのマフラーまでもを作り直した完成版! ファニーズ川口さんのペイントワークとマクラウドさんによるグースレプリカステッカーも貼り込んで、超完成となりました!
カウルはライト周辺の造形が最大のポイントとなる。プロトタイプでは丸みを帯びた形状としての製作だったが、完全版はエッジを作って表情をオリジナルのグースカウルに近づけた。スクリーンは立ち上がりがきつい方がイメージなので、できるだけ立ち上がるような角度を維持させつつ、カットラインで微調整した専用スクリーン。アッパーカウルに取り付けられているバックミラーは四輪の汎用で、ミニ用として売られているルーカスタイプだ。
Z1000のデザインを造形するときに最大の難関となるのがアンダーカウル。更にそのまま全く同じスケールでレプリカを造形するよりも、同じデザインを別のスケールで再現させる作業の方が断然高次元の話だ。アッパーカウルとアンダーカウルの合わせ面の造形はピッタリで文句なしのクオリティ。カウル右サイドのみMADMAXの作中と同様のイメージで四輪用汎用の砲弾ミラーがマウントされている。
シートカウルもグースレプリカを作る上で、いつも見解の違いで必ず物議を醸し出す一品。しかしながら、作中と全く同じシートカウルから抜いたものをベースとして使用したことで文句の付けようがない物となった。エイプのサイズに合わせて左右の幅や高さは調整しているものの、その微細なアールは完全再現。テールエンドのダックテールの跳ね上がりもパーフェクトなものだ。なお、シート着座部に関しては丸直シートさんによる張替えが行われて、タックロール&あんこ抜きが施されている。
テールランプにはZ1000のものをそのまま使用。サイドリフレクターが付けられていないのを使用しているのもコダワリ。ウインカーは汎用のミニGSウインカー。カウルの上に乗っているのは作中をイメージした無線用のアンテナだ。サイドカバーはおそらく世界で初であろうエイプ用のZ1000レプリカ。よくある丸みを帯びているZ2タイプでは形状が全く違うために、ここもファニーズ川口氏がこだわって製作した。ストレートでスムージーなサイドカバーはエイプのカスタム用としても実に新鮮なものだ。
タンクは純正のタンクの上にFRPのカバーを被せている。こちらも汎用ではZ2タイプのものが出ているが、タンクキャップもはまらないようなとっても残念な精度だったので、ファニーズオリジナルでZ2スタイルにも使用可能なものを作ることにしました。取り付けピッチも正確です。NSR50ホイールは二十世紀屋のチンペイさんにパウダーコートのシルバーで塗っていただきました(Vol.5)。パウダーコートは飛び石にも超強いペイントので足周りにオススメです! フロントフォークボトムケースはキタコ製を使用してディスクブレーキ化して、タイヤは前後マキシス製のハイグリップタイヤMA-R1。MA-R1はナンディさんがミニバイクレースにも使用していて実績済みのタイヤです。ハンドルはグースイメージで一文字ハンドルで2連メーターはCB50からの流用。トップブリッジはキタコ製に変更している。ヘッドライトにはアイネット製ミニバイク用マルチリフレクターヘッドライト(ブルー)を使用しています(Vol.4)。ブルーレンズにしたのはグースレプリカのパトライトからのフィーチャーです。
シフトアップ製のEMステンレスレーシングマフラーを2本使用した左右2本出しのマフラーはあかおぎ鈴木さんによるワンオフエキパイによって装着(Vol.7)。エイプ独特のフレーム&リンク式リアショックを見事に避けて作られているのが素晴らしい! プロトタイプでは飛び出されていたエキパイ下部もアンダーカウル内に納められています。なおスイングアームはXR100,Mのものを使用して、リアもディスク化済み。XR100Mを使うことでエイプTYPE-Dよりも40mmほどロングになる。リアショックは豪華にエイプ用のオーリンズだ。
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