BBB MAGAZINE

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    2013.11.21 / Vol.03

    乗り継いできた歴代バイク...その3

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僕がこれまで乗り継いできた歴代バイクその3。原チャリスクーターのヤマハ・パッソルから始まった僕のバイク歴、その後中型免許を取得してヤマハ・RZ250を購入。マンガの影響で「峠攻め」にはまった時期もあったが、そのあと念願の日本一周を実現させた。さらに行動範囲を広げるため、オフロードバイクに乗り換えて北海道の林道を走りまくった。
日本を走り尽くすと視線は世界へ! どうせ海外を走るなら誰もやっていない原付バイクで走ろうと決意。原付のホンダ・モトラでオーストラリアを一周&縦断を成し遂げた。さらに夢が広がると原付の中で最も小さいホンダ・ゴリラで世界一周へ挑んだ。エスカレートする原付冒険の旅、藤原かんいちが次に選んだバイクは一体何だったのか!?

■HONDA Dio 1994年[DioをBBBで探す]

ディオでアジアを横断
ディオでアジアを横断。イランの砂漠、地平線を目指してひたすら走り続ける。

ゴリラで世界一周はアフリカ大陸からヨーロッパ、そして北米まで来たところで「体調不良」となり、最後に予定していた南米大陸は諦めて無念の帰国となった。体調が徐々に回復すると次の旅はどんな原付バイクでどこを走るか? 新しい旅の計画を練り始めた。原付バイクで6大陸を走ることがその頃の大目標、まだ走っていない大陸はアジアと南米の2つだった。まず先に距離の近いアジアを横断することにした。


インドの喧噪の中
インドの喧噪の中を進んで行く。インドではよく「ジャパニーズベスパ」と呼ばれた。

バイクはこれまでギア付のバイクだったので、次は原チャリの原点とも言えるスクーターにしようかと考える。「両足を揃えてシルクロードを激走!」想像するとワクワクした。それにそんな人はいままで見たことないからね。その頃日本で最も乗られていたのがホンダのディオなので、迷わずそれに決めた。乗ってみるとこれまでの原付に比べるとパワーがあり、スピードも出るが、車体がプラスチック製なので耐久性にはかなり不安があった。キャリアが小さいので荷物は最小限、テントは持参せず、荷物を軽量化した。

ギリシャからネパールまで、アジア横断1万3000kmの旅となったが、1万kmを超えた辺りからベルトが摩耗したのか、思うようにスピードが出なくなり、最後の坂道はバイクを押して登った(笑)。当時アジアではまだセル付きのバイクがなかったので、セルでエンジンをかけると周りから歓声が上がったことを憶えている。


■HONDA SUPERCUB 1996年[スーパーカブをBBBで探す]

スーパーカブ2台
スーパーカブ2台、この重装備で北南米大陸を縦断。タフなバイクだった。

原付で6大陸制覇が僕の長年の夢だった。その最後の大陸となったのが南米。ここは妻とふたり、2台の原付で走りたいと思っていた。しかし、妻はバイクの運転が苦手、そこでとにかく丈夫で壊れにくく、運転しやすい原付は何か考えた。そこで浮かんできたのがスーパーカブだった。 頑丈なバイク=スーパーカブという伝説は昔からあったが、ここで初めて登場することになる。実はその前の年、ホンダからスーパーカブを借りて日本一周していて、この時、丈夫なだけでなく乗りやすさも実感していた。


プレスカブ用のカゴを取り付けた
荷物が多かったのでフロントに大型のプレスカブ用のカゴを取り付けた。

耐久性はもちろんのこと、バツグンの燃費、荷物満載時の安定感、原付にしてはタイヤ径が大きいこと、外国でも部品が手に入り易いなど、カブならでは利点がたくさんあった。妻とふたりで長距離ツーリングをするなら、もうこれしかないと思った。結局、北南米大陸縦断の旅は約1年8ヶ月に及び5万2000km走ったが、故障はゼロだった。荷物を積むことを前提に設計されているので、荷物を満載にしてもバランスが良く走りやすい。スーパーカブこそが"究極のツーリングバイク"であることを実感する旅となった。


■HONDA SL230 2000年[SL230をBBBで探す]

SL230

原付バイクで世界6大陸を制覇した後、久しぶりに日本一周の旅をすることにした。まずは手軽に乗れて維持費もかからない250CCクラスにターゲットを絞った。さらに走る道を選ばない自由度の高いオフロード車がベストだと思い、ホンダのSL230を選んだ。正直なところ、この時は車種に強いこだわりがなかったが、実際に乗ってみると車体は軽く、足つき性もまずまず。コンパクトで乗りやすいバイクだった。14年前に乗っていたオフロード車のXL250Sに比べると数段扱いやすかった。2万5000kmの日本一周は大きなトラブルもなく、乗り切ることができた。


■HONDA ジャイロX 2001年[ジャイロXをBBBで探す]

3輪のジャイロX

次の日本縦断の旅では、今まで乗ったことがないスタイルのバイクで旅をしてみたいという理由から3輪のジャイロXを選んだ。ドデカイケースを荷台にドンと佐多岬から宗谷岬まで6000kmの旅をした。面白かったのがサイドブレーキ、これを引くと車体が固定され倒れなくなり、ステップに両足を乗せたまま停止することができるのだ。信号待ちで時々これをやって遊んでいた。

またカーブを曲がるときもリアタイヤが2つなのでバランス感覚が独特なのも面白かった。シールドが大きいので多少の雨なら濡れることもなかった。原付にしては車体が重いため、スピードも出ないし、燃費も悪かったけど、走ること自体が楽しめるバイクだった。

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