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  • MotorCycleDays

    2014.01.30 / Vol.05

    世界のバイク事情...ヨーロッパ&アフリカ大陸編

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90年代と2000年代、僕はバイクで世界一周を2度経験している。その時訪ねた国々のバイク事情は、大陸で、また国によって乗っているバイクの種類や特徴、道路事情など二輪の文化は微妙に違っていた。 基本的な文化圏は近いはずなのに、隣り合っている国同士で違っていたり、逆に遠く離れている国同士なのにどこか似ていたり、それぞれの国民性がバイクを通して見えてくるようで面白かった。ということで世界のバイク事情を大きく大陸に分けて、さらに国にスポットを当てて紹介! 今回はヨーロッパとアフリカのバイク事情です。

ヨーロッパ事情

ズラッと並ぶスクーター
路肩にズラッと並ぶスクーター、スペインではこんな風景が日常的に見られる。

まずヨーロッパは世界の中で最も日に近いイメージがある。小排気量から大排気量までいろんな種類が走っているのも同じだし、小さいバイクは通勤や通学用に、大きなバイクは趣味用と目的別に使い分けられている。しかしその中身は国によって微妙に違っていた。

例えば50cc~100ccサイズの小型スクーター、これをよく見かけたのがポルトガル、スペイン、イタリア、クロアチア、ギリシャなど地中海沿いの国々。これらの国では小さなスクーター買い物や町の移動など日常の足として使われていて、町中や広場の駐車場はスクーターで溢れ返っていた。おそらくヨーロッパの中でも地中海地方は気候が温暖で、晴れの日が多く走れる期間が長いことなどが影響しているのだろう。日本が北海道や東北、北陸など寒い地方はスクーターが少ないのと同じだ。

また、そのスクーターは日本製よりもAPRILIA、PIAGGIO、VESPA、PEUGEOT...イタリアやフランス製がやや多かったが、ギリシャだけはHONDA、YAMAHA、SUZUKIなど日本車が圧倒的だった。

アテネ市内
アテネ市内は道が狭くゴチャゴチャしているのでバイクが便利。日本車が圧倒的に多い。

型はやや古いタイプが多く、日本から輸入した中古車らしきバイクも走っていた。そういえば日本では見たことのないKawasakiのスクーターもあった。またギリシャは女性のライダーも多く、おしゃれ女子が髪をなびかせ、くわえタバコで走っている姿をよく見かけた。スーパーカブに女性がタンデムしている姿など日本では見ることがないので、とても新鮮に映った。フランスでは昔に比べると少なくなったが、ペダルの付いたモペットが現役で走っていた。


白バイは日本車
スペインで見た白バイは日本車だった。ヘルメットも同デザインなのがオシャレ。
イエローのベスパ
スペインのポストオフィスのバイクはイエローのベスパ。これなら僕も乗ってみたい。

車両としての違いはタイヤ径が大きいことが上げられる。特にイタリアとフランスは日本のスクーターは10インチが主流なのに対して、14インチ、17インチと少し大き目。これはおそらくヨーロッパはデコボコの石畳や舗装路に段差が多いことなど、道路事情が影響しているのではないだろうか。逆にタイヤの幅は細い。


クロアチアもバイクが多い
クロアチアもバイクが多い。日本のメーカー車でも日本未販売車だと一見ではわからない。

またスクーターの排気量は日本は50ccが中心なのに対して、ヨーロッパは100cc前後が中心。250ccや500ccなど大型のスクーターも日本同様に増加傾向にあるようだった。カラーはスペイン、イタリア、クロアチアなどラテンの国はレッド、ブルー、イエローなどカラフル、フランスだけは別でシルバー、ゴールド、ブラックなどシックなカラーが多かった。この辺りにお国柄が出るらしい。


パリの街角はスクーターがいっぱい
パリの街角はスクーターがいっぱい。フランス人はシックなカラーが好みらしい。
ライダーのミーティングに遭遇
イギリスで偶然、ライダーのミーティングに遭遇。ほとんどが日本車だった。

少し北にあるオランダやベルギーはスクーターは少なく、普段の足は自転車。まさにサイクル天国という感じで自転車専用の道路、信号、立体交差橋などがあるほど道路整備は進んでいる。ちなみに50ccスクーターは自転車専用道路、大型スクーターやバイクはクルマと同じ自動車道を走るルールになっている。北欧やドイツなども若者が小さなスクーターに乗っている姿はほとんど見かけず、バイクといえばリッターサイズで大人が趣味で乗っているという感じだった。

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