BBB MAGAZINE
CREDIT
-
- ライター
- 執筆
藤原かんいち
-
- 撮影
藤原かんいち
-
- バイク
リトルカブ
【3】モバイルパソコンを持って日本一周。インターネット到来の時代。2000年
2000年はインターネット元年。メールアドレスを取ったのは北南米縦断をしていた98年。出会う日本人旅行がメールアドレスなるものを持ち始め、メールのやり取りを始めた時代。僕も現地のインターネットカフェのパソコンなどを使ってメールのやり取りをするようになった。さらに2000年になるとホームページなどを個人で作る人たちも増えてきた。ただブログやSNSはなかったので、いま考えるとまだまだアナログだった。
そんな時代にパソコンを持って現地から旅の様子を発信しながら日本一周をしたら面白いんじゃないかと思い、今までにないインターネットを取り入れた新しい旅を企画。ただ当時はwifiもなく、携帯電話から送れるデータ量も少なかった。そこでグレーの公衆電話にモジュラーケーブルの差し込み口が付いていて、そこに自分のパソコンを接続してデータを送っていた。いまそんな人が電話ボックスにいたらテロリストに間違われそうだ(笑)。いまならスマホでサクサクできるのだが、当時はいろいろ手間がかかった。
そんなわけでこの旅で初めて携帯電話やデジタルカメラ、モバイルパソコンなどが登場する。充電式の電気製品が一気に増えた。充電を補うためにバッテリーから電源を引きコンバーターを取り付け、走りながら充電できるようにした(今では定番)。パソコンがなくても旅はできるが、ネットを通じて自分の旅を発信する人が激増、同時にパソコンを持って旅する人も増えた。それ以外の荷物はそれほど変わらず。テントはダンロップの新型。ダンロップテントの逆T字型のファスナーとフック式でポールに掛けるところが気に入り2代続けてダンロップ製となった。寝袋はダウンのスリーシーズン、マットはサーマレスト、キャンプ用品は新品になったが基本はそのまま。自炊用品はコッヘルはチタン製、ガソリン燃料式のコンロ(シグ製)などを持っていた。
バイクは久しぶりに中型排気量のホンダSL230に乗った。それにクラウザーのトップケース、ラフアンドロード社のサイドバック、大型シートバック、ヒップバックなど前回のスタイルに少しプラスした感じになった。 ウエアはラフアンドロードのロングジャケット、下はデニム。ラフアンドロードのレザーシューズなど、ラフアンドロードの製品が多くなった。前回の旅でその機能性や耐久性が実証されたことから、バイク関係のアイテムは迷わずラフアンドロードを選ぶようになった。グローブ、レインウエアなども同社製品。ヘルメットも引き続きアライ、SZ-M。同じSZシリーズの新製品を変えてゆく感じになっていた。
【4】オール電化時代突入した電動バイク世界一周時代。2004年~2008年
世界の旅でもパソコンは必需品になった。僕の場合は海外から日本へ写真や文章データを送る必要があるので仕方ないと思うが、時代が一気にデジタルになった。パソコンはひとり一台。さらにカメラも一眼レフデジタルカメラとコンパクトデジカメの2台体制。デジタルビデオカメラも持参した。ここでフイルムカメラは完全に姿を消した。最初の頃は通信費が高額なので携帯電話は持って行かなかったが、ヨーロッパで妻とはぐれて一晩を別々の場所で過ごす、という大事件が発生してから持っていくようにした。結局ほとんど使わなかったけどね(笑)。
バイクは電動バイクのパッソル。それをサポートするマジェスティ。2台で世界一周。海外でパッソルのバッテリーが充電できるように大容量の変圧器を携帯。さらにパッソルの交換用バッテリーを5本と充電器2台、パッソル充電関係品だけで30kg近くになった。マジェスティはさらにテント(軽量化のためモンベル製に変更)寝袋、マットなども積載。自炊用のコンロはガソリン式ではなく現地で売っているガス式のコンロにした。
ウエアは基本的には綿シャツ、デニム、トレッキングシューズとカジュアル路線。そこにラフアンドロードのグローブやジャケット、レインウェアなどをプラスするという感じになった。ヘルメット相変わらずアライのSZ。 この旅のバック数がすごかった。前からハンドルバック、ビックスクーターフロントバック、シートにロングツアラーバック、ワイズギアのトップケース、ラフアンドロードの防水サイドバック左右、メットインスペースにナイロンバックと30リットルのトラベルバック、合計で8個になった。さらにパッソルにはサイドバック、バッテリー用バック、テント、合計3個。それにプラスしてザックと各自のカメラバック。今では笑い話だが、合計15個のバックをホテルの部屋に運びこむのは、一日の体力の半分を使い切るくらい(笑)大変な作業だった。
経験と共に決まって行く定番装備、削られて行くアイテム、時代背景と共に変化して行く装備品。今後はどんなふうに変わって行くのか!?楽しみだ。
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