BBB MAGAZINE

  • MotorCycleDays

    2015.12.21 / Vol.28

    「ドゥカティ・スクランブラーDAYS」その1

CREDIT

ドゥカティ・スクランブラー

今回幸運なことに以前から気になっていたモデル「DUCATI-SCRAMBLER(ドゥカティ・スクランブラー)」を長期間走行する機会を得ることになった。実物を見た印象から乗ってみた感想、そしてツーリングバイクとしての実力など。世界をバイクで旅した藤原かんいちならでは視点と感性で実走チェック。全3回に渡ってお伝えします。まず第1回はドゥカティ・スクランブラーはどんなバイクなのか? その歴史、スタイリング、装備、性能などをご紹介します。

ストーリー

ドゥカティ・スクランブラー

1950年代。いまのようなオフロードバイクがない時代。オンロードバイクのハンドルやタイヤ、マフラー等を交換、オフロードで走れるようにカスタムしたバイクでダート走行やレースを楽しんでいたという。そのようなバイクを当時「スクランブラー」と呼ばれ、欧米で流行していた。

そのような時代の流れに応えるように1962年にドゥカティはスクランブラーを登場させた。そして丸味を帯びたティアードロップ型のガソリンタンク、高性能なフレームなどが特徴のスクランブラーは大人気となった。しかし人気だったオフロードレースはより起伏の激しいハードなコースを走るモトクロスレースへ変化、合わせるようにオフロード走行に特化したモデルが続々登場。するとスクランブラーの人気も徐々に下降、1975年、ついに生産中止となってしまった。
それから約40年。長い時間を越えてドゥカティは、伝統のスタイルを復活させながらも新しいテクノロジーを投入した、「ポスト・ヘリテージ」と呼ばれる、新しいスクランブラーを登場させた。果たしてそれはどんなバイクなのか、まずその中身を紹介しよう!

4バージョン&オプション・アクセサリー

スクランブラー 4タイプ

スクランブラーは4つのバージョンがある。その中心にあるのが、僕が今回乗る『アイコン』。カラーは'62イエローとドゥカティ・ロッソの2色となっている。それからオフロード色の強いワイルドグリーンの『アーバン・エンデューロ』。トラック・レースをイメージしたディープブラックの『フル・スロットル』。70年代スタイルのイメージを引き継ぐビートニク・イエローの『クラシック』となっていて、好みによって選ぶことができる。

さらにオプションパーツも多く、マフラー、シート、ロゴ、フェンダー、ホイール、ライトフレーム、ミラー、サイドカバー、スクリーン、各種バックetcと豊富に揃っている。さらに細かいサイドスタンドエンドやギアチェンジレバー、グリップ、スプロケットカバーまで用意されているのだから驚く。まさに組み合わせは無限大、自分だけのオリジナルスクランブラ―を作ることができるのだ。
オリジナルのアパレルもバラエティに富んでいる。ジャケット、シャツ、パーカー、パンツ、グローブ、シューズ、ゴーグル、ヘルメット、キャップ、ウオッチ、ベルト、バンダナ、カップ、ブレスレットに至るまで揃っているのだ。決まりきった形にとらわれず、自分が思うままにバイクとファッションで自分を表現する。それがドゥカティ・スクランブラースタイルなのだ。

パンフレット

スクランブラーのパンフレット

サイズはA3、イエローをベースカラーにしたポップなパンフレットで、スクランブラーが持っている自由な世界観を写真やイラストで表現している。驚くのがエンジンやサイズなどのデータは一切掲載していないこと。カタログよりもポスターに近い雰囲気だ。

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