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    2016.11.29 / Vol.38

    ドゥカティ・スクランブラーsixty2 インプレッション後編

CREDIT

スクランブラー・シックスティー2と藤原さん
ドゥカティ・スクランブラーSixty2と湖

今年、ドゥカティから普通二輪免許で乗れるSCRAMBLER Sixty2(スクランブラー・シックスティー2)が発売された。長期間試乗するチャンスを得たので、そのインプレッションを紹介したい。前編では外観やデータ等をご紹介、今回は実際にツーリングに何度か出かけ、乗ってみた感想などをお伝えします。

■サイズ感

ドゥカティ・スクランブラーSixty2のサイドビュー

400ccバイクとしてはコンパクト感がある。実際に跨ってみると存在感の大きかったガソリンタンクも程よいサイズで、形状的にもニーグリップもしやすかった。車体もデコボコが少なくシンプル、さらにコンパクトにまとまっているので、押したり引いたり、駐車場などでの取り回しも苦にならなかった。重量は183kgだが、数値以上に軽く感じた。

■タンデム

ドゥカティ・スクランブラーSixty2の乗車姿勢

シートは形状的にタンデマーのスペースは十分にある。厚みもあるので長時間は走ってもおしりはあまり痛くならないだろう。タンデマー用のハンドグリップがシートサイドの下部にあり少し掴みにくいこと、タンデマーのステップがマフラーのすぐ上にあることが少し気になった。

■ポジション

ドゥカティ・スクランブラーSixty2のシート

ハンドルの位置はやや高めでハンドル幅も広い。まさにスクランブラーの名前の通りのポジショニングだ。多少の悪路やギャップ越えなども、このハンドルのおかげでコントロールしやすかった。ステップの位置も前過ぎず後ろ過ぎず、丁度いい場所にある。ハンドルを握り、ステップに足を載せたポジションがとても自然なので、このままどこまでも走り続けられそうな気分になる。

■シート&足つき性

ドゥカティ・スクランブラーSixty2の足つき

シートは厚みがあるのでおしりが痛くならない。シート高は770mm。スクランブラー800ccよりも2cm低くなり、さらに足つき性は増している。僕は身長167cmと小柄な上に超短足なのだが、両足の半分ぐらいが地面に着く。日本人の平均身長があれば問題なく両足べったり着くはず、この安心感は大きい。

■ブレーキ

ドゥカティ・スクランブラーSixty2のリアブレーキ

前後ともABS標準装備のディスクブレーキが付いているので安心感がある。効き方も変なクセもないので初心者でも扱いやすそうだ。

■ほか

ドゥカティ・スクランブラーSixty2の足回り

800ccのスクランブラーほどではないが、長い信号待ち、渋滞に巻き込まれるとエンジンの熱がかなり上がって来る。これはエンジンの形状仕方がないことかもしれない。それから気になったのがサイドスタンド。短いのか角度があるからか、スタンドを出して駐車をすると車体がかなり傾いた状態になる。その角度に慣れるまで、少し時間がかかるかもしれない。

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