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    2020.06.15 / Vol.82

    スーパーカブ号&かん吉のバーチャル日本一周の旅 その6:九州縦断の旅(福岡県~鹿児島)

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スーパーカブ号&かん吉のバーチャル日本一周の旅
その6:九州縦断の旅(福岡県~鹿児島)

  バイクで日本中を何度も旅してきた藤原かんいちの分身「かん吉」がスーパーカブに乗って、バーチャル日本一周旅行へ出かけます。新型コロナウイルスの流行の第一波はどうにか収まりを見せ始め、緊急事態宣言は解除されました。それでもまだまだ予断を許さない状況、県をまたぐ移動の自粛など、バイクツーリングもままならない状況は続いています。そんなことからパソコンやスマホを見る時間が増えています。だからこそ、この時期を使ってバーチャル日本一周へ出かけましょう。旅のルートは神奈川を起点に、反時計回り日本一周。今回は福岡から鹿児島まで九州地方を旅します。

01.香椎宮

福岡県には有名な神社仏閣がいくつもあるが、僕が立ち寄るのは国の重要文化財に指定されている香椎宮。「香椎造り」と呼ばれる建築様式は唯一無二の存在。御神木である綾杉は何と樹齢1800年を超える名木だ。さらに、ここの水を飲んで300歳まで生きたという伝説が残る名水「不老水」もある。パワーチャージ完了、次へ行こう。

02.平尾台

福岡というと博多や北九州など街のイメージが強いが、見逃せない自然の風景もある。そのひとつが平尾台。カルスト台地のひとつで秋吉台に比べると小規模だが、石灰岩が羊の群れのように見えるピナクルの地形は美しい。バイクと徒歩で、ここでしか見られない大自然の景観を心ゆくまで楽しむ。

03.対馬

福岡港からカブと一緒にフェリーに乗り込む。向かうは国境の島「対馬」。約4時間の船旅で南部にある厳原港に到着した。南北に細長く伸びる対馬を縦断する旅。島の面積の89%が山林地帯のため自然がとても豊か。空気がおいしい。海岸へ出ると石積の小屋を発見。畑の肥料にする藻を貯蔵した昔の納屋に、日本の歴史を感じた。

04.ツシマヤマネコ

対馬は見どころが多い。海に浮かぶ大小さまざまの島、複雑に入り組むリアス式海岸など360度のパノラマが楽しめる烏帽子岳展望台。韓国のプサンまで50㎞、異国が見える丘展望台。海中に鳥居が立つ和多都美神社など目白押し。そして忘れてはいけないのがツシマヤマネコ。対馬野生生物保護センターへ会いに行こう♪

05.虹の松原

フェリーで福岡県に戻ると佐賀県へ向かった。印象が薄い県として知られる佐賀県だが、見どころはたくさんある。というか福岡や長崎、熊本の個性が強すぎなのだ(笑)。外せないのは「虹の松原」。海岸に沿って約4.5㎞、美しいクロマツの林が続いている。林の中に延びる道はまさに松のトンネル。別世界気分が味わえた。

06.国道35号

クスの巨木が多いイメージの佐賀県。武雄市には塚崎の大楠、武雄の大楠(樹根に十二畳広さの空洞がある)、川古の大楠と有名な巨木が3本もあるのだ。国道35号を走っていると、路肩に立っているオシャレな距離標識を見つけた。初めて見たが伊万里焼風になっている。佐賀県は色んな意味で魅力的な土地だ。

07.佐世保バーガー

そろそろ名物を食べたい。洋食好きの僕が選んだのが「佐世保バーガー」。長崎県佐世保市で提供されること、手作りのバーガーであること、この2つの条件を満たしているのが佐世保ハンバーガー。ということは、佐世保に行かなくては食べられないということ。佐世保市役所の近くにあるお店「ミサロッソ」で、おいしくいただきました♪

08.佐世保ライダーハウス

北海道から全国に広がった「ライダーハウス」。その数は多くはないが、九州にもいくつかある。そのひとつが佐世保ライダーハウス。民宿が管理運営する宿泊施設で、キャンピングカーが宿泊所として使われている。これが意外と居心地いい。これまで何度か泊っているが、今回もお世話になります!

09.ときめきフルーツバス停通り

有明海を眺めながら国道207号を走っていると、歩道に大きなメロンが!(もちろん生ではありません(笑))それはなんとバス停の待機所でした。諫早市はメロンのほかにもイチゴやミカン、スイカなどフルーツを模ったバス停が国道沿いにある。走っているだけで楽しい気分になります。

10.長崎ちゃんぽん

長崎グルメの代表と言えば「ちゃんぽん」「皿うどん」「トルコライス」など。その中で最も気軽に食べられるのが「ちゃんぽん」。中華料理店はもちろんだが、日本ソバ屋のメニューにもあるくらいポピュラー。一度に豚肉、魚介、野菜などがたっぷり取れるのが魅力。本場の味付けはこってりではなく、意外とまろやかです♪

11.大瀬崎灯台

長崎からフェリーに乗って離島へ。バイクで走るもいいけど船旅も好きなんだよね~。渡ったのは五島列島の中で最も大きな福江島。港のポスターで気になった、大瀬崎灯台が見える展望台へ行ってみると、大海原に断崖絶壁の岬、その先端に立つ灯台。これぞ絶景!!しばらく素晴らしい景色に見惚れた。

12.頭ヶ島教会

次に向かったのが北に浮かぶ中通島。ヒョロヒョロと南北に伸びた島で、複雑に入り組んだ海岸線が特徴。また島には多くのカトリック教会が点在している。その中で一番気になったのが頭ヶ島教会。信者たち自ら切り出した砂岩を積み上げて造った、全国でも珍しい石造りの教会で美しかった。

13.五島うどん

五島列島の締めはやはり「五島うどん」でしょう。日本三大うどんのひとつといわれていて、そうめんに近い細い麺で強いコシが特徴。また椿油が練り込んであるため伸びず、食感はツルツル。ダシの「あご(飛魚)」はコクがありながら、後味はさっぱりしている。もちろん完食。さあ船に乗って長崎へ戻ろうか。

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