BBB MAGAZINE

  • 部品交換「改」

    2020.04.16 / Vol.06

    HONDA MONKEY(Z50A) キャブレターインナーパーツ交換

CREDIT

A型モンキーのキャブO/Hです!

1969年に初代となるZ50M型モンキーからフルモデルチェンジされたのがZ50A型モンキー。先代が5インチタイヤであったのに対し、8インチタイヤに変更されたのが最大の違いで、Z50A型はA型モンキーと呼ばれるが、中でもでも初期のものは両手ブレーキでダウンマフラー。後期のZ50Z型はフットブレーキ&アップマフラーになる。

今回はZ50A型モンキーのキャブレターオーバーホールを行ってみます。キャブのジェットやフロートといった中身は既に純正パーツが出ないものも多いので、キャブの中身パーツは社外のリプレイス品に交換してみます。

A型モンキーのキャブは以降のモデルとは内部パーツの互換性はほぼありません。専用パーツを使っているおかげで、メーカー純正が既に廃盤なのでしょうね。キャブを取り外すためにまずはトップキャップを緩めたら、キャップ側に付いているハズのガスケットがスプリングに絡まっていました...。

キャブとマニホールドを止めている10mmナットを2つ外し、エアクリーナー側はラバーを外せばキャブが取り外せます。

キャブの中身をバラシていきます!

下側からフロート室を押さえているプラスねじを2つ外すとキャブは分解できます。この時、既に中央に位置するメインジェットが落ちているようであれば、メインジェットのOリングは即交換でしょう。A型のメインジェットはOリングで支えられているだけという構造なのです。

まずはフロートを外します。何かにマウントされているわけではなく、乗せてあるだけで本当の意味でフローティングですね。そしてメインジェットも刺さっているだけ。Oリングによるゴムのテンションだけで保持されているので、Oリングが劣化でヤセたらフロート内部に落下してしまうという凄い作りです。

ジェットニードルもメインジェットの奥に刺さっているだけです。フロートピンを留めているプラスねじ1本を外すと、フロートバルブが出てきます。

青で囲ったパーツが交換する古いもので、赤で囲ったのが社外新品。枠外のものは再利用するパーツです。大きなOリングはフロートのパッキンなのですが、これはカチカチに硬くなってしまっていて外すときに千切れました。

内部は綺麗なものでしたが、折角バラしたので経路全てにキャブレタークリーナーを吹いて清掃。汚れが浮き出るまで、数分放置します。

ドレンボルトの古いOリングはヤセていましたが、新品Oリングに変更したらプックラとゴムの感じが蘇りました。

トップキャップのガスケットも新品に交換して、キットにはジェットニードル周りも入っているのでこちらも交換。スロットルバルブ内部のクリップを外して差し替えますが、戻す時は先端の細いマイナスドライバーなどで軽く押す感じで。

スプリングを縮めつつホールドして、スロットルバルブ横にある溝にスロットルワイヤーを滑り込ませて太鼓部分を装着させます。

人気コンテンツ