BBB MAGAZINE

  • 部品交換「改」

    2020.05.20 / Vol.07

    - page2 - YAMAHA TZR250(3MA) リアブレーキインナーパーツ交換

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ここからは磨いて清掃です

手前にある工具はピストンシールの溝の汚れを簡単に削り落とせるキャリパーグルーブクリーナー。サイズ違いで4種類の歯が付いているので、様々なキャリパーの溝サイズに合わせられます。

劣化したシールを取り除きます。シールが硬くなったりして役割を果たせなくなるとピストンの動きが渋くなり、最終的に固着するという流れです。なのでシールはとても大事。固着の原因になる溝内部のサビや汚れをこそぎ落とします。

キャリパーボディはワコーズRRラストリムーバーをかけて洗浄。スプレーするだけでしばらく経つと汚れが浮き出てきます。それほど擦らずにしつこい汚れを洗えますよ。

洗い上がって乾燥させた後にもう一度シールの溝を清掃します。このシール溝の清掃は丹念にやらなければならないし、一番時間もかかりります。洗った後なのにまだこんなに出てくるんです!

新品のピストンシールに付属のグリスを塗布したら装着します。ヤマハは純正部品にこの梅ジャムのようなグリスが付属しているものもあります。

ヤマハ純正グリスを薄く塗ってから新品のピストンを装着する。挿入時の滑りを良くして、シールのねじれも防止できます。

パッド裏側のピストン当たり面にはワコーズのブレーキプロテクターを薄く塗布。ディスクブレーキのパッド専用で熱に強く、粘度も高くて非常に垂れにくいグリスです。表面が腐食し始めていたパッドピンもパッドの動きを素材する原因になるため新品交換。パッド裏側以外の摺動部にはワコーズの耐熱シリコングリスを塗ります。

綺麗サッパリは気持ちイイ

あとは元通りに組み上げればキャリパーのオーバーホール完了です。ある程度かいつまんでの工程をご紹介してますが、他人のブレーキ周りは有資格者だけが触れます。作業に不安のある人は信頼のおけるショップに任せましょう。

今回のTZR250(3MA)リアキャリパーのオーバーホールで交換したパーツがこちら。潤沢に部品が出る車両はありがたいです。でもヤマハ車は絶版パーツの値段が高いイメージありますよね。

フロントに使用しているスズキのバンディット400のフロントキャリパーも同時にオーバーホールしました。前後キャリパーオーバーホールで気分良く走れます!ちなみにナンディストリートファイターNSRのフォークはRGV 250ガンマで、フロントホイールはバンディット400。リアホイールはTZR250R(3XV)。タンクカバーはGSX-R400を加工です。あー、自分でもワケワカラン!!

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