BBB MAGAZINE

  • 部品交換「改」

    2020.09.28 / Vol.11

    - page2 - HONDA CUB CUSTOM70 前後ブレーキシュー交換

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新たなシューに交換です!

新品のシューに交換するときは力づくでスプリングを広げて入れるのではなく、最初は写真のような斜めな感じに配置して、開いているシューを軽く広げつつパチンと押し込んで収める。入ったらブレーキカムを動かして、キチンと作動するかチェックもしておこう。

ドラムの中には塵やブレーキダストなどが溜まっている。エアを吹いてゴミを吹き飛ばした後に、パーツクリーナーと綺麗なウエスでゴミや汚れを拭き取っておこう。リアドラムの反対側にはハブダンパーも入っているのでそちらも不具合がないかチェックしておく。

あとは元通りに組み込んでいきます。ブレーキストッパーボルトはパネルの裏側の溝に沿ってボルトの頭が入るような作りになっているので、しっかりと組み合って入っているか確認すること。

長期放置や古い車両などではブレーキストッパーボルトが錆びて抜けなくなったりもする(定番です)。取り外した際にサビは落としておき、更に薄くグリスを縫っておくとサビ発生の予防になる。

ブレーキストッパーボルトは組み込み順に注意

ブレーキパネルにブレーキストッパーボルトを付けたら、リアブレーキストッパーアームに通す。ストッパーアームクッション、ワッシャー、ナットの順番で組んだら、割ピンを入れてロックする事。

走行中に外れてしまうと大変困る部分なので、割ピン(215)は必ず入れる。頻繁にリアホイールを外す人であればRピンで止めれば抜き差しも簡単になるが、その場合はワイヤーロックなどで抜け防止の対策を施すこと。なおブレーキストッパーボルト自体も穴の位置を縦方向にして、ピンは上から刺すことで、万一の時にもピンの落下確立を下げることが出来ます。

シャフトを通したら、ナットを締めるだけ。チェーンを調整する必要がなければ、いちいち張り直さなくてもOKです。ブレーキアーム側も組み直せば終了です!

ブレーキシューが新品になるとロッドがブレーキアームジョイントに挿し込み難くなる場合もある。そんな時はブレーキペダルを踏むことで、ロッドをよりフロント側に引くことができて、ブレーキアームジョイントに挿しやすくなりますよ。

続いてはフロント側です!

フロントを外すときにはまずホイールシャフトを緩めておく。この時点ではまだシャフトは抜かず、エンジンの下にジャッキなどを噛ませてフロントを持ち上げてからシャフトを抜くこと。

リアの時と同様にブレーキアーム先端のブレーキロッドアジャスティングナットを外します。ブレーキワイヤーを交換する場合はアジャスティングナットを外した状態で後ろに引けばワイヤー自体も外せます。

フロントのブレーキシューを外すと、ブレーキパネル内にはスピードメーターギアがいる。折角なのでメーターギアのグリスアップもしておくと良いでしょう。

長期放置車両によく見られるのですが、ブレーキパネルの隙間から入った雨水などによって、ドラム内部にサビが発生していることがある。その場合は#800~1000程度のサンドペーパーを軽く当ててサビは取っておく。

ホイールシャフトには組み込み前にグリスを薄く塗布します。ホイールカラーが入るリップ内部にもグリスアップしておきましょう。

フロントホイールを組み込むときにはブレーキパネルの溝とフォークの出っ張り部分を合わせてから。これがブレーキパネルの回り止めになります。

ブレーキシューの交換完了!

ディスクブレーキの場合はブレーキキャリパー自体が露出しているためにアクセスしやすい。そのために交換するだけならディスクブレーキのブレーキパッドの方が簡単です。ドラムブレーキのハブの中に入っているブレーキシューの場合は、一度ホイールを外さなければならないために工程も増えて面倒ですが、構造が簡単なので分かりやすい。走行前にはブレーキがキチンと効くか、ブレーキランプが問題なく点くか、各部締め忘れがないか確認してからでお願いします!!

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