BBB MAGAZINE

  • 部品交換「改」

    2021.02.12 / Vol.14

    HONDA CUB CUSTOM70 フロントブレーキ&チョーク&アクセルのワイヤー交換

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フロント周りのワイヤーフル交換

1991年式の角目ライトのカブカスタム70は既に何度か出てきていますが、今回はフロント周りのワイヤー3種の交換をご紹介します。東京は毎度お馴染みの阿佐ヶ谷は太洋モータースさんで行います!!

フロント周りのワイヤーはフロントブレーキ、アクセルワイヤー、そしてチョークワイヤーの3本。古くなっている車両の場合はいつ切れるかわからないので、動きが悪いと思ったら交換しておいて損はなし! 出先で泣く前にチャッチャと交換です!!

各種ワイヤー類はフレームの間を通過しているので、まずはフロントトップカバーを外します。プラスのネジ1本で簡単に取り外せます。

フロントブレーキワイヤーから交換してみます

ブレーキパネル側のブレーキロッドアジャスティングナットを緩めて外します。円柱状のブレーキアームジョイントは作業中に外れて転がってしまう可能性もあるので、一緒に外しておくこと。ブレーキパネル側が外せたらレバー側にテンションが掛からなくなるので簡単に外せます。ワイヤーを車体下側に引き抜いて取り外します。

上が外したブレーキワイヤーなので曲がり癖も付いていますね。しなやかな新品に変えることでブレーキレバーの動きもよくなります。なお、ワイヤーを車体から引き抜くときにはどこを通っていたかを覚えておくことが重要です。

新品のフロントブレーキワイヤーを元通りの位置を通過するようにして這わせます。但し、フレームとの隙間が狭くてネック部分のホールも通り難い。そんなときにはピックツールなどを使って引っ掛けつつ、引っ張り出してください。

ブレーキワイヤーが元の位置に配置出来たらパネルのマウント部分を通しておきます。この状態にしたらブレーキレバーにタイコを引っ掛けてから、ブレーキアームジョイントやブレーキロッドアジャスティングナットを付ければ完了です。

チョークワイヤーの交換

チョークワイヤーは短いので他のワイヤーと比べれば交換は簡単です。キャブ側のマウントネジを外せばテンションが無くなるので、ハンドル側のチョークレバー側も外せます。

上下のタイコが外れたらワイヤーを車体から引き抜きます。レッグシールドを外すだけで作業に取り掛かれるかと思いますが、ライトボディも外しておいた方が作業は楽になるかと。

チョークもアクセルもエアクリーナーケースに上から刺さっているゴムのエアクリーナーダクトを外しておくと作業はやりやすい。これはボルトの頭に引っ掛けられているだけです。

アクセルワイヤー交換です

スロットルホルダー下側から止められているプラスネジ2本を外します。スロットルコーンにアクセルワイヤーのタイコが引っ掛けられているので外します。

キャブレターのトップキャップを外します。固着して外れない場合はプライヤーなどを使って軽くつかんで回す。但し、あまりにも強く掴むとトップキャップが割れるので注意。

トップキャップと共にアクセルワイヤーに付いているスロットルバルブやジェットニードルが一緒に外れます。

アクセルワイヤーのタイコがスロットルバルブに収まっているので、スプリングを指で引き上げながらワイヤーのタイコをスロットルバルブの溝からズラして外します。

ケーブルシーリングキャップの劣化も確認!

トップキャップにワイヤーが入る部分のケーブルシーリングキャップもゴムなので劣化します。ここが劣化すると二次エアを吸ってしまうので、取り外したついでにクラックなどがないかも確認しておこう

上が取り外したアクセルワイヤーで下が新品です。アクセルが重たい場合は注油すれば軽くなることもありますが、ケーブルの中でサビてしまっている場合は新品に交換してしまう方が気持ち良く使えることでしょう!

新品のチョークワイヤーとアクセルワイヤーを元通りの位置に通過させます。アクセルワイヤーにはケーブルシーリングキャップを付けてから、スロットルバルブの取り付けとなります。

ケーブルシーリングキャップ、スプリングの順でアクセルワイヤーを通し、外した時の逆手順でスプリングを縮めながらスロットルバルブの溝に合わせてアクセルワイヤーを装着します。

これでトップキャップを元に戻せば完了です。外装を元に戻す前には一度エンジンをかけて、動作確認しておきましょう。なおスロットルバルブの向きが逆だと、エンジンをかけた瞬間にアクセルが全開状態になってしまいます。スロットルバルブの切り欠き溝を見て、太い溝にアイドリングスクリューが収まる向きで挿入することは覚えておきたい。

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