BBB MAGAZINE

  • 部品交換「改」

    2021.08.20 / Vol.18

    HONDA MONKEYキャブO/H&点火タイミング見直し

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    NANDY小菅

    • 撮影

    NANDY小菅

    • バイク

    HONDA MONKEY

5LモンキーキャブO/Hです!

どうにも調子が悪い5Lモンキーをなんとかするべく作業します。キャブのオーバーホールで直れば良いんですが、それでもだめなら点火系も要チェックしてほしい!今回も 太洋モータースさんにて作業しますよー!

このモンキー自体は6Vと12Vのパーツが混合されているようですが、エアクリーナーはフレーム側で1点留められていて、あとはキャブのバンドを外せばエアクリーナーは外せます。。

燃料コックがオフになっていることを確認して燃料ホースを外す。キャブはマニホールドの6mm頭のボルトを2本外せば取り外せます。

キャブレターを分解清掃します!

トップキャップを回せばピストンごとワイヤーが外せて、キャブ単体になります。中央のプラスネジはアイドリングの調整で、その左側にあるのがエアスクリューになりますが、エアスクリューは頭が『D』の形になっているために、専用工具が無いと回せません。

フロートチャンバーを外します。プラスネジは少し小さいサイズなので、プラスドライバーは2番を使います。ちなみにドライバーのサイズはJIS規格の軸径で判断可能で0番は3mmか4mmで、1番は5mm。2番は6mmで3番は8mm。

ジェットニードルが上下する部分のニードルジェットも取り外します。軽圧入されているので、ハンマーとピンポンチなどを使って上から軽く叩いて取り出します。

ニードルジェットの横には細かい穴が開いている。この穴が詰まるとやはり不調の原因にもなるので、キチンとチェックしておきたい部分なのです。

フロートチャンバー内にジェット類を入れてキャブクリーナーで漬け込みます。10数分は漬け込んで、細い経路内に詰まっている可能性のあるゴミを溶解&除去します。

エアスクリューをバラします

モンキー純正キャブのエアスクリューは頭がD型になっているために回すには専用工具が必要であることは先にも述べたが、こちらがその専用ドライバー。純正キャブをイジりたい人は持っていて損はないだろう。

専用工具が必要ということは通常では回したり取り外したりする必要がない部分とも言える。しかしキャブの調整や分解整備を行いためには必須です。

エアスクリューは締め込めば空気の量が少なくなり、緩めれば空気の量が多くなる。先端に小さなOリングが入っているがこれは二次エアの吸い込みを防止するためのもの。特に異常が見えなくても、新品交換するのが望ましい。

全てのパーツが取り外せたら、キャブレター本体もキャブクリーナーを使って洗浄します。全ての穴が開通しているか要確認です!

これが5Lモンキー純正キャブの中身!

5Lモンキー純正キャブ内部パーツを展開してみました。キャブレターというと構造が繊細で複雑なイメージですが、内部パーツ自体の点数は意外に少ない。ただ、ボディ側の各種経路の詰まりは外から見えないために、キャブクリーナーでの入念な洗浄が必要だ。

バラした段階でフロートチャンバーのパッキンが大きくなっていることはよくある。そんな場合も新品に交換が必要です。ガソリンが漏れるからといって、ここに液体ガスケットを塗るのはキャブ内部の経路の詰まりの原因になる可能性があるのでご法度だ。そして細い針金などで各種経路の穴を突くのもNG。清掃の最後には全ての経路をエアで吹いてから組み立てていきます。

キャブで不調が直らなければ点火系の見直しも!

キャブレターをオーバーホールしても好調にならない場合には点火系も見直ししてみるのがいい。太洋モータース稲村さんによる点火時期のレクチャー動画を作りましたので、こちらをご覧ください。

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