BBB MAGAZINE

  • レストア野郎 TZR250編

    2019.05.22 / Vol.15

    ギアオイル交換です!

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TZR250 ギアオイル交換です!
ギアオイル交換をするナンディさん

足周りセッティング予定でしたが「そういや、ギアオイル変えてないな...」と気が付きました。変えていないとどうにも気になってしまうもので、今回は先にそちらの作業を行うことに。作業は太洋モータースの場所をお借りして行います。

ナンディさんが乗り始めてから3000kmほど走行しています。エンジンが始動出来た段階でギアオイルは交換したものと勘違いしてましたが、していなかったのです。ドレンボルトは右側のカウルを外すとクラッチの下(工具箱の上)あたりに見えます。

TZR250 覗き窓から見えるオイルの色が濁っている様子

まさか今まで30年間ギアオイルが変えられていないなんてことはないと思いますが...、覗き窓から見えるオイルはもはやオイルとは思えないとんでもない色になっていました。2ストロークだからオイルのタンクに2ストオイルを入れていれば良いってワケではなく、エンジンオイルとは別にミッション潤滑専用のギアオイルが使われているのです。もちろんオイルは劣化するので、定期的な交換が必要です。

エンジンに書かれているギアオイル量を見ると800cm3となっているが、サービスマニュアルを見ると900cm3(通常交換時/SPもスタンダードも同じく)でした。初期型SPなので800cm3となっていて、後期型では900cm3に変更されたのではないだろうか?どちらにしろ容量の数値よりも、実際に入っている覗き窓の位置を信用するのが一番ですからね。

ドレンボルトを外すとギアオイルが出てくる。しかしまあ、凄い色...。ドレンボルトには銅ワッシャーが使用されているので、このワッシャーは毎回新品に交換します。

TZR250 キミのドレンはオーバートルクになっていないか?
TZR250 オイル注入前にドレンを締める様子

オイル注入前にはドレンを締めるのを忘れずに!しかしそのドレンボルトを締め過ぎてケースのネジ山を破壊してしまうとエライことになる。なのでトルクレンチを使用してキチンとしたトルクで締めること。ギアオイルのドレンは2.2N・mですが、正直「こんな軽いトルクで良いの?」と少し心配になるくらいのトルクなのですよ。

トルクレンチはトルクに合わせたサイズを使用する。バイクの整備であれば大きいのと小さいのの2本あればとりあえずOKで、その中間のサイズも合わせて合計3本持っていればベストだ。

ギアオイルの注入口はクラッチの横ぐらい。4ストオイルを入れる位置のようなところにあります。結構硬く締まっていたのでプライヤーを使用して回しましたが、硬かったのは熱がかかってしまうのと素材の問題だろうか。ギアオイル注入前にはドレンを締めたことを再確認!

新品ギアオイルの透明度の高さに驚け!これが本来の色合いなんですねぇ~。覗き窓のロアレベルとアッパーレベルの間に合わせて入れたら、少しエンジンをかけてオイルを回し、しばらくしてオイルレベルが下がっていたりと必要あればもう一度オイルを足して完了。

TZR250 レーシングスタンドでリア側を立てて作業している様子

今回はレーシングスタンドでリア側を立てて作業しているのですが、覗き窓でギアオイル量確認する時はレーシングスタンドから下ろして確認すること。スタンドでエンジンの角度が変わってしまうとオイルレベルの位置も変わってしまいますからね。車体はスタンドを外して水平にして確認する。

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