BBB MAGAZINE

  • レストア野郎★Zippy編

    2013.10.29 / Vol.03

    - page2 - いよいよ全バラ開始! でも、いろいろと簡単には外れないのだった・・・

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    NANDY小菅

    • 撮影

    NANDY小菅

    • バイク

    ジッピィ50

次はリアホイール

次はリアホイール
ハンマーでシャフトを叩き出します

今度はリアホイールのシャフトが固着していて外れない・・・。押し歩きは軽いものだったので固着しているのはベアリングとかではなく、カラーであることが判明。シャフトよりも細い無垢材の棒を突っ込んでハンマーで叩き出す。

ホイール外れました

ホイール外れましたー!! フロントホイールは難なく外せたので、これでようやく着地できました。続いてはフロントフォーク周りのバラシに取り掛かります。

どんどん外します

ベアリング
サイズが違うベアリング

ネックのベアリングは想像通りのヤレっぷりでした。ベアリングやベアリングレース辺りは新品パーツが出ることが分かったので、この辺りは組み上げる時に全て新品に換えていきます。ちなみに上下でベアリングの玉のサイズが異なっていました。下側の方が大玉が入っていましたよ。

古いフォークオイル。超臭い!
残るはスイングアームとリアショックです

トップブリッジを外してフロントフォークを三又ごと外してひっくり返したら、フォークオイルが出てきました。毎度のことですが、古いフォークオイルって超臭い!オイルだけではなく、雨水っぽいものも出てきてるし・・・。まあとにかくフォークが外れたのでスイングアームとリアショックも外します。

リアブレーキシャフト

さて、ここから固着しているリアブレーキペダルのシャフトに取り掛かります。後回しにしたのは裏返しにした方が作業がやりやすかったということもあります。

バーナーで熱します
バイスプライヤー
シャフトを叩き出します

稲村さんが取り出したのは簡易式のバーナー。バーナーで暖めて膨張率の違いを利用して引き抜くという作戦です。チンチンに熱くするのでフレームのペイントなどはやられてしまいますが、どうせ塗り直すつもりだったので無問題。ドイツの工具メーカーであるクニペックス製のバイスプライヤーでしっかりと掴んでグリグリ回しつつ、シャフトを叩き出します。

外れてきました

バイスを掴んで回しつつも叩くという二人がかりでの作業展開でなんとか外れてきました。下回りだし、むき出しの構造なためにシャフトの周りに付いたサビが猛烈に固着していた様子です。

続いてはホイールをバラしていきます!

ブレーキシューが剥離分解
ハブを外します

リアのブレーキパネルを外してみたところ、白い粉と共にシューが剥離分解。古いブレーキシューにはありがちなので、何年も動かしていないような古いドラムブレーキ車は要メンテ項目ですね。そしてジッピィのリアホイールはモンキーなどと同じように分割式の『合わせホイール』なので、ボルトを外してハブを外しておきます。

タイヤレバーを使ってリムを落とします
ヒビ割れてしまっているタイヤ

ハブを外した時に全てのボルトを外してしまったのですが、合わせホイールの場合は先にリムを落としてからボルトを外さなければならないのでした。リムのボルトは仮止めで付け直してからタイヤレバーを使ってリムを落とします。もちろんこのヒビ割れタイヤはもう使えませんね。

リヤタイヤ分解
チューブにまでサビが

リアタイヤが外れました。純正タイヤが付いていたし、走行距離が3000km以内だったこともあって、おそらく40年ぶりに外されたのではないでしょうか?

昔の長いムシ
リムは再利用

タイヤを外す時にはエアバルブのムシも外しましたが、なんだか妙に長いものが使われていました。写真右側の短いタイプが現行のムシなのですが、昔にはこういった長いものも使われていたのだそうですよ。リムの内側はサビてはいますが、穴は開いていないのでどうやら使えそうです。

フロントタイヤを外します

続いてフロントタイヤを外します
フロントタイヤを外します

今度はフロントタイヤを外します。まずはムシ回しでバルブからムシを外して空気を抜いて、タイヤレバーで片側ずつビートを落としていきます。

フロントのチューブもサビが付着しています
フロントのチューブ

片側のみタイヤビートを外側に出したら内側に入っているチューブを取り出します。このようにサビが付着しているチューブはパンクの原因になるのでもう使えませんので、新品交換になります。そしてもう片方のビートもタイヤレバーで同じ側に外します。

ホイール内もサビだらけ

ここまで錆びているけどパンクしていなかったのは不思議ですが、押し歩きではなくて実走行させたらサビが刺さってその内パンクしてしまったことでしょう。

文明の武器を使えば作業は高速に!

ワイヤーブラシを使っていきます
半分だけキレイになりました

ホイールのハブはワイヤーブラシで擦ってサビ落とししてみることにしました。ハブ右側部分を半分だけ擦ってみましたが、違いがお分かり頂けるでしょうか?

フロントホイールBefore
フロントホイールAfter

サビでメッキが浮いてしまっているところはどうしようも無いですが、表面のサビだけでも落としてみました。もういっそのことスポークごと塗っちゃおうかと思っています。

リアホイールBefore
リアホイールAfter

リアホイールもワイヤーブラシで丹念に磨いていきます。塗装ベースぐらいにはなってきましたが、まだ凸凹しています・・・。

良い工具を使うことが大切ですね

ワイヤーブラシ付エアーツール
フォークのサビ落としが捗る

稲村さんがワイヤーブラシ付きのエアツールを出してくれたのでそれを使って仕上げます。ついでにフォークのサビもこれで落とすぞ!落とせるところまではなっ!・・・というか、こういうのがあるなら稲村さんも早めに出してくれれば、夜までかかってワイヤーブラシで格闘しなくても良かったような気が・・・。

フォークBefore
フォークAfter

かなりサビていたフロントフォークのインナーチューブですが、ちょっとはマシになったでしょうか。フロントフォークもオーバーホールしないといけないのですが、なんとオイルシールなどの純正インナーパーツがヤマハさんにまだ在庫があって出るようなのです!アクセルワイヤーなどのハンドル周り系や外装は一切出なかったんですけどね・・・。

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