FBふらのバーガーのふらのチーズバーガーセット(北海道富良野市)

やったー。ツーリング天国北海道へ一年振りにやって来た。今年は花香る６月下旬に上陸、こんな季節に北海道へ来たのは初めて。国道の道端で、原生花園で、草原で、いろんな所にカラフルな花が咲いている。冬は別にして、夏や秋もいいけど春の北海道は美しさは格別。走ってるだけで幸せ気分になる。

北海道の真ん中、富良野に到着。ウインタースポーツで有名な富良野だが、豊かな農作物やおいしい牛乳やチーズも人気。またテレビドラマ「北の国から」の舞台としても知られている。

富良野ではいつも泊まる宿があるので行ってみると、洞爺湖で一緒だったハーレー野郎が泊まっていた。長い旅をしているとこんな風に思わぬ再会があるから楽しい。夜はいろんな旅人とおしゃべりで盛り上がった。

「おーっ、元気だった？！」「お久しぶりです！」

昨年北海道で会った（当時大学生だった）Tちゃんが、夏期限定で大雪山の山荘で働いていることを知り連絡。久しぶりに富良野で再会した。この辺りは詳しいようなので、どこかで一緒にごはんを食べようと提案。それなら去年食べた富良野バーガーがおすすめだという。よし決まりだ。

町を外れて、畑の間をグングン進んで行く。こんなところにハンバーガー屋があるの？と思っていると、見覚えのある風景が突然現れた。「おおっ、懐かしい鳥沼公園だ」。僕が20代のころ北海道へ来るたびにテントを張り、旅人たちと朝まで語り明かした想い出の公園。しかしいまはキャンプ禁止の公園になってしまい、ひっそりとしていた。

目的のFBふらのバーガーはその鳥沼公園のすぐ横にあった。広い空の下にシンプルな木造のお店がポツンと建っている。どこか外国のカフェような雰囲気。外観からして、まだ新しそうだ。外に小さなテラス席があり、そこで食べたら気持ちが良さそうだが、今日はあいにくの雨模様。店内に入ると午後１時を過ぎているのに半分くらい席は埋まっていた。けっこう人気があるらしい。店内はコンパクトで全部で２０席くらいだろうか。

メニューはハンバーガー、ホットドック、ドライカレーとシンプル。一番のおすすめはハンバーガーだというので、ポテトとソーセージがサイドに付いている「ふらのチーズバーガーセット」にした。

２０分ほど待つと木製プレートに載ったハンバーガーが運ばれて来た。これはデカイ！溢れんばかりの食材が挟まれてる。高さが１０ｃｍ以上ありそうだ。上から順に、胡麻付のバンズ、レタス、トマト、オニオン、ベーコン、チーズ、パテ、バンズ。どれも新鮮でおいしそうな食材ばかり。しかし、このままではとても口に入りそうにないぞ…、するとTちゃんがその紙袋に入れて食べるんだと教えてくれた。なるほどね、それなら手も汚れないし、うまく食べられそうだ。手で少し小さくして、ウガッ！勢い良くかぶりつく。

きたーっ、うまーーい！つれて来てくれたTちゃんもうんうんと嬉しそうに頷いている。シャキシャキ食感の野菜、まろやかクリーミーなチーズ、ジューシーなポークバーガー、それぞれ個性のあるものたちが、それぞれの魅力を引き出し合いながら口に飛び込んでくる。これぞまさに食のオーケストラ…って、ちょっと違うか（笑）。とにかくおいしい。チェーン店のハンバーガーとはひと味も二味も違う味わいがある。ディスイズハンバーガー！畜産物の生産・加工をしている「富良野牧場」が直営する店だけに、特に肉、ベーコン、チーズ類が抜群においしい。

次にサイドのソーセージへ。こっちも期待通り、プリプリ食感で口の中で肉汁が弾ける。そしてハーブがいいアクセントになっている。ポテトもホクホクで甘い。もう、最高だ。

ごちそうさま！Tちゃんのお陰で富良野の鳥沼に新しい想い出の場所ができました。ありがとう！