BBB MAGAZINE

  • 全国「旅ごはん!」バイク紀行

    2012.08.25 / Vol.32

    ゴーゴーカレー&8番らーめん(石川県金沢市)

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    藤原かんいち

    • 撮影

    藤原かんいち

    • バイク

    リトルカブ

バイク旅
景色の色や風の匂い...季節の変化を感じながら、僕のバイク旅は続く。

日本全国を旅していると賑やかな国道沿いなどで「あれ?この名前の店、よく見かけるなぁ〜!」と思うことが多々ある。僕の地元は神奈川県。首都圏では一度も見かけたことないのに、ある地方へ行くとやたらと目に付くレストランやラーメン屋さんがあるのだ。どうしても気になり帰宅してからその店をネットで調べてみるとその地方発祥のチェーン店で、その地方では知っていて当たり前の人気店だったりすることがある。全国に一軒しかないお店を探すのも楽しいけど、たまにはこういうお店を訪ねるのも面白いかも、ってことで、今回は地方発のチェーン店を訪ねることにした。

かずら橋
福井県池田町にあるかずら橋。橋の上で愛を誓うと永遠に幸せになれるという。

今回の旅は北陸地方。この地方を走っていて良く見かけるのが「8番らーめん」。名前から完全にらーめん屋なのだが、カウンター席が中心となった小さな店ではなく、どの店舗もファミリーレストランのように大型。目立つだけに、かなり前から気になる存在だった。ちなみにこの8番というのは、創業した店が国道8号沿いにあったことにちなんで付けられたという。

猫
公園で休憩をしているとどこからか猫が現れた。しばらく遊んでもらった。

そんな「8番らーめん」に今回、ついに、潜入することになった!(...って普通に食べるだけなのに、大げさだろ〜(笑))。午前11時10分。福井県の内陸、国道157号沿いで見つけた「8番らーめん」の扉を開いた。店内は広々としていて、内装も明るく見た目は完全にファミリーレストラン。開いたばかりなのでお客さんは僕だけ。一角にカウンター席もあるが、4人掛けのソファー席でもいいというのでそちらに座る。ゆったり食べられるのは嬉しい。メニューは大きくて写真入りなので初めてでもわかりやすい。

8番らーめん
北陸地方の人たちにとって、らーめんといえば「8番らーめん」の味らしい。

中華料理屋ほどではないがらーめんの他に炒飯、ギョーザ、鶏の唐揚げ、春巻きなどもある。野菜らーめん、野菜こく旨らーめん、野菜ちゃあしゅうめん、野菜担々麺など炒めた野菜をたっぷり載せたらーめんが「8番らーめん」の人気メニューなので、野菜らーめんにする。味は味噌、塩、醤油、とんこつの4種類の中から味噌を選ぶ。さらに餃子をプラス。

10分ほどで運ばれてくる。たっぷり野菜の上に数字の8を模様にした蒲鉾がちょこんと載っている。これが8番らーめんの証だ。麺はコシのある太めの縮れ麺、これが濃厚な味噌スープに良く合う。野菜たっぷり。野菜が載っているらーめんは意外と少ないので、野菜好きの僕としてはかなり嬉しい。ギョーザもジューシー。大きな特徴はないオーソドックスな味だが、それが逆に安心感になっている。初めて食べるのにどこか懐かしさを感じるらーめんだった。

8番らーめんは北陸からエリアを拡大。新潟県から長野県、中部や関西地方へ、さらに海外、中国やタイでも食べられるようなった。

野菜らーめんとギョーザ
野菜らーめんとギョーザ。店内が広いのでゆったり食べられるのが嬉しい。
ゴーゴーカレー
写真ではわかりにくいが、ロゴではゴリラがキャラクタとして使われている。

2日後。石川県金沢市。次に向かったのが金沢カレーブームの火付け役となった「ゴーゴーカレー」。新潟と京都を結ぶ北陸地方の大動脈、国道8号線を走っていると見つかった。夜だが黄色い建物にデカデカとゴーゴーカレーの文字。目立つのですぐにわかった。こちらはカウンター席がメイン、席の向こう側が厨房になっている。さあ、何にしよう?人気はロースカツカレーのようだが、ここは敢えてチキンカツにする。なぜなら、大好物だから(笑)。サイズはごはん少な目のヘルシーから、普通のエコノミー、大盛のビジネス、特盛のファーストまで4クラス。僕は大食いではないし、できれば全部おいしく食べたいのでエコノミークラスにして、トッピングとしてチーズを加える。

カツとカレー
カツとカレーの間にチーズを挟んだ。ステンレス製の皿がどこか懐かしい。
キャンプ場
日本海の見えるキャンプ場にテントを張った朝。また新しい1日が始まる。

注文を受けてからカツを揚げるシステムになっているので、出てくるまですこし時間がかかるよう。15分ほど待つと、ようやくカレーが運ばれてきた。ユニークなことにキャベツの千切りが載っている。食べ始めると黒く熟成された濃い目のルーに、このキャベツが良く合う。強いカレーの味をあっさりとしたキャベツが中和してくれるのだ。またチキントンカツにはソースがかかっていて衣はサクサク、薄いのでルーが絡まりやすくて食べやすい。これならトンカツとごはんだけでもいけそうだ(笑)。

白川郷
金沢から少し離れているが、近くへ行ったらぜひ訪ねたい白川郷

ゴーゴーカレーのもうひとつの特徴がスプーンではなくフォークで食べること。確かにトンカツはフォークの方が食べやすいかも。今回はトッピングでチーズを入れたのだが、ゴーゴーカレーの濃厚な味を純粋に味わうなら、ない方が良かったかも...とこれは少し後悔した。それでも最後までおいしく食べることができた。店舗によってはご当地メニューもあって、神奈川の小田原中央通り店なら「アジフライ梅カレー」、能登半島の輪島店なら「あわびカレー」という感じで、土地の味がミックスされたメニューもあるので、ぜひチャレンジしてみよう。

このゴーゴーカレーもまた人気上昇中で北陸&関東から東北、関西、九州へと拡大。さらにアメリカ、香港、ブラジルなどの海外進出まで果たした。そう、北陸生まれのふたつの味はどちらも海を越え、世界へと旅立ったのだ。

北陸地方へツーリングしたときは、ぜひワールドクラスになった「8番らーめん」と「ゴーゴーカレー」を食べてみよう!

広い水平線
バイクで風を切りながら広い水平線を見ながら砂浜を走る、気分サイコー!

かんいち的採点表

あじ:

ボリューム:

値段:

「8番らーめん」■野菜らーめん 567円(税込)

かんいち的採点表

あじ:

ボリューム:

値段:

「ゴーゴーカレー」■チキンカツカレー・エコノミークラス 700円(税込)

~今回の旅ごはんinfo~

8番らーめん 大野店
住所:福井県大野市陽明町3-607
TEL: 0779-65-1858
定休日:無休
URL:http://www.hachiban.co.jp/

8番らーめん 大野店

~今回の旅ごはんinfo~

ゴーゴーカレー 金沢本店
住所:石川県金沢市田上第5土地区画整理地内50街区5番
TEL: 0799-42-7758
定休日:第1・3木曜日
URL:http://www.gogocurry.com/

ゴーゴーカレー 金沢本店

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