BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2016.02.01 / Vol.20

    - page2 - スモールで遊ぶ #07

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    隅本辰哉

    • 撮影

    隅本辰哉

    • バイク

    Vespa

◎スクータークロスのスケジュール

ゆっくり会話が楽しめます。
イベント自体がユルく進行していくので、参加者たちも時間に追われずおしゃべりなど思い思いの楽しみ方で一日をENJOYします
皆で修理
調子が悪くなったらみんなであーでもないこーでもないと言いながら直しちゃいます。直ればまた誰かが泥んこ遊びへと走り出します
試乗タイムもあるんです。
時にはショップがオモシロ車両......この時はPIAGGIO・MP3(400cc版)という3輪モデルを持ち込み、試乗タイムは大盛況でした

スクータークロスは主催者が"泥んこ遊び"というくらいなので、和気あいあいとしたユルい雰囲気が特徴です。スケジュールがピシっと決まったイベントでもなくて、基本的に自由な走行時間がたっぷり用意されていることから体験走行会的に考えたほうがいいかもしれません。 なのでオフロードコース走行に慣れる時間にしたり、持ち寄った参加マシンの試乗会が始まったりと、進行自体も自由な感じが漂います。そうこうしてるうちにバーベキュータイムとなり、その後は希望者による模擬レースが行われます。そして最後の表彰までが一日のスケジュールといったところです。

オフロードを走るために考えるべきこと

ベスパでジャンプ!
ベスパでコーナリング!
泥んこになるのは当たり前!

さて、実際にスクータークロスを楽しんでみて「コレおもしろいな」だったり、なにか発見的なことってあったのかを土田さんに聞いてみましたよ。そんな話も興味の湧くポイントではないでしょうか?
この質問に対する土田さんの回答は「こんなにも走り難いし、走れないんだって思いました。ハンドルを取られるのもそうですけど、ワダチがどんどんできてきてスクーターってハマっちゃって動かせなくなるんですよ。 それと気持ちはハデにジャンプしていきたいけど、着地した時にサスストロークのなさによって自分に全部跳ね返ってくる。だから遊びというのは前提なんですけど、スクーターだからこそハデにいけないというか、手前からアクセルを緩めて衝撃を少なくしていくみたいなことが必要。 そういう普段にはない走り方を求められるところがありますね」という感想を持ったそうです。やはり普通にアスファルトの上を走るのとは全然違うようですね。
そしてライン取りの難しさも痛感しているそうです。コーナーのイン側が掘れてしまってワダチになっているところに突っ込んでいっても無謀だし、大回りすればタイムが余計にかかってしまうワケです。決してオフロード専用として設計されてはいないスクーターですから、車体へのダメージを少なく、でも速く走らせたい......となるので走り方やラインも考える必要があって、自ずと上手くなりたいという気持ちも強くなっていくみたいです。
最後にスクータークロスの今後に対する思いも聞いてみました。
すると土田さん自身が楽しいと感じているイベントなので、長く続くものに育っていってほしいと願っているそうです。 またベスパクラブ東京の代表という立場でもあることから「ベスパに乗ってる人たちの中でスクータークロスを楽しもうって人たちがいるなら、声をかけてください。分かること、教えられることは協力していきたいと思ってます」と言い、合わせて変わらず自分でも楽しむスタンスは変えずに積極参加していくつもりということでした。

模擬レース開催!
自由な練習もできます。

コース走行ではジャンプセクション以外に車両が浮き上がるようなセクションもあり、マシンへのダメージを考えながら走る必要があります(上段左)。コーナーでアウト側のバンクを使ったり(上段中)、マッドコンディションのワダチ攻略(上段右)などスキル向上のチャンスです。最後には模擬レースがあるのもお楽しみの一つ(下段左)で、遊び時間に試した走り方を試して上位を狙います(下段右)

今回はここまで!

スクータークロス車両、勢ぞろい。
スモールがズラっと並んでいるのは壮観ですね。スクータークロスはスクーターでダート走行を楽しむイベントですから、国産を始めとするさまざまなスクーターが参加しています。でもスモール・ベスパの参加率が高いなと感じました。みなさんもどうですか?

今回は立場的にも、マシンを持たないという参加スタイルで見ても独特な土田さんにお話をうかがいましたが、スクータークロスの現場の雰囲気などは伝わったんじゃないでしょうか。
VespaGPよりも気軽に始められそうですけど、できれば装備は揃えたいところです。ただ最初から全部揃えるのは大変ですから、まずは見学してみて......もしかしたら試乗させてもらえるかもしれませんし、その上で「おもしろいから続けてみよう」と感じたなら少しずつ揃えていくのがいいかもしれません。
主催側も「まずは見学がてらバーベキューを楽しみに来てください」と言っていることですしね!

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