BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2018.07.13 / Vol.48

    ワールドワイドにベスパでRUN #4

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    隅本辰哉

    • 撮影

    土田和寛

    • バイク

    Vespa

寄稿者:Vespa Club TOKYO・土田和寛 代表「ベスパで走ったり、ベスパ乗りの友人と会ったり、なにより過去にベスパが生産されていた地域を訪ねてみたい」......そうした想いを原動力に世界へと飛び出し、めちゃめちゃアクティブにバイク旅を楽しんでいる土田さん。今回は2013年に初めて台湾を訪れた時の台北編・第1弾をお届けします。土田さん自身が撮った写真は当時の物なので、土田さんの年齢を始め、写っている物もレポートの内容的にも当時そのままに楽しんでくださいね!

台北のお洒落なベスパ乗り

  それでは早速、土田さんの寄稿レポート「2013年の台北編・第1弾」をお届けです。
(以下は土田さんによるレポートになります)

  なぜ私が台湾に興味を持つようになったのか、まずはそこから最初の台湾訪問のレポートを始めていきたいと思います。台湾への興味を持ち出したきっかけは、インターネットを通じて知り合った台湾人の影響が強くあります。その方はTakeshiさんという方で、台北でGT200に乗られています。

  また、彼の方もとても日本に興味を持っていたため、日本でGTS250に乗っている私が目に留まったようでした。このGT系Vespaの繋がりが、Takeshiさんと知り合うきっかけとなりました。それに台湾と日本の距離は旅費の面でも時間的にも行きやすく、今回は半ば突発的ではありましたが、一体どのような環境でベスパが走っているのかを直に見てみたいという気持ちが強まったので、彼の住む台湾に行ってみようと決断したんです。

  台湾と日本ということで記憶に新しいのは、2011年3月11日に起きた東日本大震災でしょう。台湾はいち早く日本に駆けつけてくれ、義捐金も最も多かった国。対して2013年3月に行われたWBCでは、「謝謝台湾」と台湾選手に声援を送る日本人ファンの姿が話題になりました。

  また、日本にはかつてクラシックベスパのビンテージシリーズと並行して、台湾製ベスパも多く輸入された時期があります。なのでクラシックベスパファンにとって「台湾のベスパ」も記憶に残っているんじゃないでしょうか。
そんなこんなで今回は台湾でのオートマチックベスパ事情、そして過去に台湾で生産されていた「偉士牌」というバッチが付いた台湾製ベスパを現地で見てみようということにしたのです。この旅は出発の1ヶ月前に決めていたので、準備などはある程度できるつもりでいました。ところが、なかなか思うようにはいかないものです。そうした不備があったにも関わらず、現地台北ではTakeshiさんに大変お世話になる事が出来てとても感謝しております。彼や彼の仲間の助けが私の旅行をより一層深いものとし、台湾と言う国が時間や距離の近さだけではなくて人との繫がりの面でも近さを感じさせてくれました。

愛車のGT200と走る際の装備も付けて写真を撮らせてもらったTakeshiさん(左写真)。彼は日本製品を多くチョイスし、ヘルメットはSHOEIを愛用しています。そんなTakeshiさんとの記念写真(右写真/右側がTakeshiさん)は、自分と一緒に撮ってもらいました

台湾でベスパが生産されていた頃の車両。漢字の「偉士牌」が特徴的ですが、Vespaを漢字に置き換えた物だそうです。過去に台湾から日本に輸入された車両にこの「偉士牌」バッジは付いていませんでした

台湾のベスパ事情

  最近の日本ではベスパのイベントにクラシックベスパもオートマチックベスパも混在するようになってきましたが、台湾での様子はまだまだそういった状況にはないようです。一部ファンの中にはクラシックベスパとオートマチックベスパのどちらも所有し、どちらのイベントにも顔を出しているそうです。しかしイベント自体にはクラシックかオートマかといった参加条件的な固い縛りがあるワケではないようなのですが、それでもクラシックとオートマでなんとなく区分けがあるように感じられます。

日本のベスパイベントの一つ「ベスパブランチ」でもそうですが、日本国内ではオートマチックべスパ(左写真の手前から1台目、2台目、4台目、右写真の右側)とクラシックべスパ(左写真の手前から3台目、右写真の左側)、どちらのモデルも別け隔てなく参加し、それらが混在して並んでいます

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