BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2018.07.20 / Vol.49

    ワールドワイドにベスパでRUN #5

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    隅本辰哉

    • 撮影

    土田和寛

    • バイク

    Vespa

寄稿者:Vespa Club TOKYO・土田和寛 代表
前回の台湾/台北編・第1弾では土田さんが興味を持ったきっかけに始まり、台湾のショップ巡りなどをお届けしました。でも土田さんの台湾初日はまだまだ終わらないようです。今回はさらにディープな台湾ナイトツアーへと踏み込んで行くようです。ホスト役(?)にはネットで知り合ったTakeshiさんに加え、途中で合流したTAIPEI mod styleのメンバー達も加わり、夜の台湾へ繰り出すようです。それでは第2弾、お届けです!

台湾夜市へGo!!

  それでは土田さんによる寄稿レポート「2013年の台北編・第2弾」、早速いってみましょう!
(以下は土田さんによるレポートになります)

  台湾に来たら外したくないスポットとして夜市があります。だけど一人で来てしまった場合は、どのような食べ物を注文すれば良いか? ガイドブックを片手にたじろぐというのが正直なところでしょう。ところがTAIPEI mod styleのメンバー達(以下、メンバー達)に案内をしてもらえたので、失敗する事もなく美味しい物を口にすることが出来ました。

  夜市はとにかくすごい人の数です。市と付くだけにさまざまな屋台が並んでいます。メンバー達から「何が食べたいですか?」と尋ねられても、下調べ無しで来てしまったのでお任せすることに。

  私達10人近くのグループがまとまって座れるところがあるのか気がかりでしたが、なんと!? これから食べようと言う屋台の店主さんが食事中のお客さんを席替え。食事中なのに後から来たお客さんの都合、お店の都合で席替えしちゃうのか? と思いつつも申し訳ない気持ち半分といった心境。そんなこんなで、どうにか 皆で食事することが出来ました。

  一食目は豚肉を醤油と砂糖で煮込んだそぼろをご飯にかけた魯肉飯、それと豚肉のツミレかき玉スープの貢丸蛋花湯を頂きました。この2品は日本円でおおよそ300円ちょっとなのです。飛行機内での機内食以降は食事をしていなかったため、とてもお腹が空いていたハズの私のお腹で7分目くらいまでに。結構満足なくらいの食べ応えでした。

  その後も屋台を巡り、もち米の腸詰にソーセージをはさんだホットドックのような大腸包小腸や臭豆腐やタピオカ等を食べ歩きました。どれもこれも興味があり、食べたい気持ちはあるのですが「もう食べられない!」と言うほどまでお腹が一杯です。危うく、本当に夜市で食い倒れるところでした。

台湾夜市での駐車事情

  今回は阿順偉士専修坊から最寄の寧夏觀光夜市へ連れて行ってもらいました。夜市周辺の歩道はスクーターだらけで、止める隙間も殆ど無いほどです。慣れているTAIPEI mod styleのメンバー達は、近くのデパートにある立体駐車場へと向かいます。立体駐車場へ上がっていくと、そこはワンフロア全てがスクーターの駐車場となっていて、多くのスクーターが駐車されていました。

  止める場所には枠で隣との間隔が取られているので、お互いが傷つく事は少ないように思えます。そしてメンバー達も街中の歩道に止める事で、愛車が傷つけられたりイタズラ等される事を嫌っている様子。止める時も壁に対して前向きに止めているあたり、何処と無くベスパに乗っている人達だと言う感じが伝わってきました。

立体駐車場内の様子(左写真)。彼らは写真撮影を意識してなのか、バックでキレイに並べて駐車します。そんなところにベスパ乗りとして共感出来るというか(笑)。というところで、皆で揃ってお約束の記念撮影もする事に(右写真)

夜の台北を巡る

  台湾夜市の体験後は、台北市内のランドマークを数箇所案内してもらいました。途中ご好意で運転を交代してもらえたので、私も夜の台北市内をベスパで走る事が出来ました。道は思ったより悪くないです。そして無法地帯と思われるほど縦横無尽に走り回るスクーターに見える中にも、やはり何らかのルールが存在するようです。そのスクーターの群れの中で初めは色々注意しながらでしたが、郷に入っては郷に従えと言った物で、一度交通の流れに流れる事が出来れば後は慣れました。

  台湾での運転は数時間程度なので、走行位置を変更するだけでも日本の教習所で教わる合図確認を実践していました。しかしメンバー達の運転は周りのスクーターとは違い、無理と感じる追い越しや割り込み等をせず、マナー良く走っているので私も安心して付いていく事が出来ました。

  ただ、とにかくスクーターの多い台北市です。大半はレトロスクーターとは逆のスピードを連想させるスクーターが多く、もしメンバー達もベスパではなくそうしたスクーターグループであったなら間違いなく見失っていただろうと思われます。それほど似たようなスクーターが溢れかえっている中でも、彼らのようにベスパを綺麗に乗っているというのはベスパが好きでベスパに乗っているという意識の高さだと感じました。

  次に案内されたのは鳴仁工作室と言うところ。お店に入ってハッキリしましたが、以前インターネットでメンバー達が訪れているのを見て何処だか分からなかったところです。立地場所も市街地からちょっと外れた川沿いにあり、軽い気持ちの観光ではたどり着けなかったであろう。

  なんでもメンバー達の仲間内で、彼らが出入りしているベスパ専門に板金塗装を行っているところなんだとか。元々は店主さんの趣味の範疇だったものがやがて商売になったようで、私の訪問時はちょうど90ssレプリカ製作の真っ最中でした。

  また、メンバーのベスパもボディリペアが行われていましたし、奥にはエンジンが変わっていたり、フロント周りをそっくり他車種からコンバートされたカスタム車両等も見られ、台湾でもこうしたハードカスタムが行われているという事を知れました。私からすると、この隠れ家的存在のお店はとても刺激的でした。それに店主さんも日本のネットオークションを見ているようで、だけど中々そこに参加するのは難しいという話を聞きました。参加は難しくても日本にはベスパの部品が安く多くあると言う印象を持っているようで、機会があればお願いしたいと頼まれたりもしました。

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