BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2019.02.19 / Vol.55

    - page2 - スモールで遊ぶ #13/VespaGP-2018シーズン最終戦

CREDIT

なんと最終戦は赤旗中断!?

ベスパ最速の称号を手にするのは♯5菊地(信)選手(左)、♯23宮地選手(中左)、♯7牧野選手(中右)、♯74平山選手(右)の誰だ!?

12時、いよいよ決勝です。通常スタート組はGP-Classのうち8台で、4台はハンデを課されて20秒後のスタートです。Master-Classもこの4台と同時にスタートします。

シグナルがグリーンに変わり、通常スタート組が一斉にスタート。トップを形成するのは♯32川島選手と♯20尾西選手、これを♯8安東選手が追う格好でレースが動き始めました。そして♯20尾西選手と♯8安東選手が競い合うようにして♯32川島選手をパス。トップ争いは両者に絞られた感があります。しかし後方スタート組みの中にはランキングに王手をかけるルーキー・♯44小林選手もいるので、どこで追いつけるのかも見所と言えそうです。

一方、Master-Classはエキスパート級ライダーばかりのため、スタートと同時に猛烈なチャージで先頭集団をプッシュし続けます。まずトップに立ったのは♯23宮地選手と♯7牧野選手。そして♯74平山選手と♯5菊地(信)選手もこれに続く中、♯74平山選手をパスした♯5菊地(信)選手が3位に浮上。レースはそのまま7周目に突入し、1コーナーから2コーナーへと差し掛かる所で明暗の分かれるアクシデントが発生!

なんと♯8安東選手と♯5菊地(信)選手が転倒し、コースサイドにマシンが転がっている状況に。場内アナウンスは多重クラッシュの可能性を示唆していますが、この段階で真相は不明。コースマーシャルが駆け付けるまでレースは続行するも、ライダー達はただならぬ雰囲気を察知して減速した状態で周回しています。するとそのままコントロールタワーで赤旗が降られ、レースは中断。規定周回数を消化していたため、レースはここまでの結果を持って終了となってしまいました。

【Master-Class】

Master-Class 表彰台
Master-Class・Winner
◎表彰台左から順に2位:♯7牧野選手、1位:♯23宮地選手、3位:♯74平山選手
順位 車番 ライダー名 チーム名 周回数 Gap F.lap
1 23 宮地貴之 BUSINESS-ART 8 ーー 45.104
2 7 牧野文人 Vespa Club Kanagawa RT 8 0.664 45.130
3 74 平山浩司 MOTORACING+B☆1 8 13.914 46.204
4 5 菊地信康 COMPLETELOOK 10 0.405 48.855

【GP-Class】

GP-Class 表彰台
GP-Class・Winner
◎表彰台左から順に2位:♯4野添選手、1位:♯20尾西選手、3位:♯32川島選手、4位:♯27佐藤(充)選手、5位:♯8安東選手、6位:♯26房野選手
順位 車番 ライダー名 チーム名 周回数 Gap F.lap
1 20 尾西洋一 茅ヶ崎ボングー 8 ーー 47.062
2 4 野添郁生 河名スウィートレーシング 8 1.258 46.861
3 32 川島伯典 SHIRAI VESPA 8 11.919 48.434
4 27 佐藤充弘 SugerBroters 8 15.398 49.152
5 8 安東幸治 SOGNO VESPA CLUB 7 1Lap 47.417
6 26 房野克哉 茅ヶ崎ボングー 7 1Lap 50.200
7 1 藤井公人 malossi familia 7 1Lap 48.697
8 21 添川慎二 茅ヶ崎ボングー 7 1Lap 51.337
9 44 小林匠 茅ヶ崎ボングー 7 1Lap 49.345
10 33 尾崎雅夫 Vespa Club Kanagawa RT 7 1Lap 50.675
11 43 佐藤守孝 SugerBroters 7 1Lap 49.533
12 3 柳本卓也 BUSINESS-ART 7 1Lap 53.114

クラッシュに関する当事者2人のコメント

クラッシュした当事者2人

安東幸治さん(写真左)
◎尾西さんとトップ争いをしていて、1回トップになりスキを突かれて抜かれてしまい、だけど1~2コーナーは進入から出口までボクのほうが速いとわかっていたんで、翌周の1コーナーで抜けると思ってインに入っていったら舗装の継ぎ目で振られてハイサイドで吹っ飛んだというのが転倒の状況です。なので単独の転倒です。

菊地信康さん(写真右)
◎安東さんの後ろに宮地さん、牧野くん、そしてボクが連なっているところに安東さんがハイサイドを起こし、それを前の二人は上手く交わしたんですが、ボクはちょうど安東さんが転がって出てきちゃったラインにいて、それを避けるのに外へふくらんで結果的に自らグラベルに突っ込んでしまって転倒という流れでした。

クラッシュ直後の安東選手の姿
クラッシュ直後、弱々しい足取りながらマシンへと歩を進める安東選手の姿
一方で菊地選手はうずくまり、その場から動けないといった状況
一方で菊地選手はうずくまり、その場から動けないといった状況のよう
赤旗中断
クラッシュの状況から赤旗中断までの流れはとてもスピーディでした
クラッシュしたマシン
クラッシュしたマシンは赤旗中断後にコースマーシャルによってコース外に運ばれました

今回はここまで!

VespaGP 2018 参戦者達
今回、赤旗中断という結果を招いてしまったお二人を断罪に処すというヤラセ写真で2018シーズンは幕を閉じる事に……

2018シーズンも目一杯楽しんだと思われるVespaGP参戦者達ですが、来シーズンも徐々にスケジュールが固まりつつあるようです。2019シーズンのコースや日程についてはまだ発表されていませんが、年間5戦+スペシャルラウンドというシリーズ構成となる模様です。今からなら計画を立て、マシンを作るのも間に合いそうです。興味を持たれた方は参戦計画を検討してみるのも良いのではないでしょうか?2019シーズンもVespaGPのレポートをお届けする予定ですので、ご期待ください。
それでは次回をお楽しみに!

VespaGPランキング表彰
後日、忘年会を兼ねてVespaGPランキング表彰が行われたそうです。その際、用意された賞典が写真の盾。後列がMaster-Class、前列の写真付きがGP-Classです。

各クラス/ランキングTOP3

Master-Class
1位:宮地貴之/64P
2位:菊地信康/55P
3位:牧野文人/41P

GP-Class
1位:尾西洋一/47P
2位:野添郁生/41P
3位:小林匠/35P

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