BBB MAGAZINE

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    2019.11.30 / Vol.65

    スモールで遊ぶ #17/VespaGP-2019シーズンRound4

CREDIT

取材協力:VespaGP事務局(http://www.vespagp.com/)

早いもので、既に2019シーズンの折り返し点を通過してしまったVespaGP。その第4戦がテルル桶川スポーツランドで開催されました。一体誰が勝利を手にしたのか? 気になるレースの行方をお届けします!

VespaGP-2019シーズン第4戦

日時:日時:2019年10月6日
場所:テルル桶川スポーツランド
天候:曇り時々雨のち晴れ
路面:ドライ
主催:VespaGP事務局(http://www.vespagp.com/

  VespaGP第4戦が開催されたのは、埼玉県桶川市のテルル桶川スポーツランド。今回はその模様をお届けします。
  第4戦は青木拓磨さん開催の、Let'sレン耐「takuma-gp」に組み込まれるかっこうで10月6日(日)に行われました。この日は曇り時々雨のち晴れという不安定な天候でスタート。午後からは晴れの予報ながら、午前中は不安定で路面状況が読めないといった難しさ。

  しかもVespaGPは午前中に決勝までこなすスケジュールとなっているため、参加ライダー達の「降らないでくれ!」という本音が垣間見えるようです。それでもそんな思いとは裏腹に、雨でウエットな路面で練習走行から予選へとタイムテーブルは進行していきます。時折乾き、またウエットに......目まぐるしく変わるコンディションに、各々空気圧のセッティングを決めかねているようです。
  さて、予選終了から決勝までの間に設けられた2時間の休憩時間で雨足が強まり、なんとコースは完全ウエット状態に。皆がやきもきする中、どうにか天候が回復。他のレース走行による影響もあって、路面は半ドライ程度まで回復。こうなると俄然ライダー達の気持ちもアガるというもの。
  そうこうしてるとついに決勝が始まります。今回は全14台(GPクラス×10台&マスタークラス×4台)がグリッドに整列......なんですが、マスタークラスはスタートラインよりも前方に並びます。これって実は1周のハンデを抱えてレースするという事なんですけど、わかります?

  マスタークラスの4台はスタートから後続を引き離し、そしてGPクラスに追いついたところで同一周回数になるという事なんです。つまり最初の約1周はノーカウントとなるので、めちゃめちゃ過酷なハンデだったりします。それでも全車一斉にスタートを切るため、ギャラリーにとっては迫力のスタートシーンになるワケです。
  ちなみにこの日の予選最速をマークしたのは♯20尾西選手ですが、その叩き出したタイムは55秒057。これに♯7牧野選手の55秒701、♯23宮地選手の55秒892と続き、4番手にはGPクラスの♯12中村選手が食い込んできました。なんとタイムはマスタークラスでも通用しそうな56秒386。5番手には56秒571の♯5菊地(信)選手がいるため、マスタークラスの4選手に割って入る健闘ぶり。さらに6番手にもGPクラスの♯2庭田選手が56秒694のタイムで食い込んでいるため、ベテランの域にあるライダー達の健闘も目立つ状況です。
  そうした状況下、スタートから飛び出したのは♯5菊地(信)選手。これに♯7牧野選手、♯20尾西選手、♯23宮地選手の順で続きます。以上はスタートラインの前方でスタートを切ったマスタークラスの4選手です。いっぽうのGPクラスに目を向けると♯32川島選手、♯61松本選手、♯33尾崎選手の順にレースを牽引。さらに後続のポジション争いもサイドバイサイドの接戦状態です。
  レースも中盤戦になるとGPクラスのオーダーに動きが出てきました。後方から浮上してきた♯12中村選手がトップを奪取し、♯32川島選手は2番手に。その後方からは今季のシリーズランクで首位を守る♯2庭田選手が戦況を睨みつつプレッシャーをかけ続けます。
  そんな中、マスタークラスにも動きが出始めています。先頭で逃げの一手を決め込む♯5菊地(信)選手に、ジワジワとプレッシャーをかけていた♯7牧野選手がマシントラプルによるリタイアを喫すると、代わって♯23宮地選手が2番手に浮上。

  ところが♯5菊地(信)選手を追い上げる♯23宮地選手にアクシデント発生! あと一歩というところまで詰め寄り、ここからガンガンにプッシュ攻勢していくというタイミングでまさかの転倒です。これにより順位も3番手まで後退してしまいました。
  そしてGPクラスでは第1戦以来となる♯12中村選手が逃げ切りに成功。トップチェッカーをもぎ取りました。VespaGP事務局から得た情報によると、今レースでクラッチトラブルに見舞われるもマシントラブルによる欠場が続いた事をバネに挑んだとの事。
  また2位入賞の♯32川島選手は確実にシリーズポイントを獲得しているため、シリーズチャンピオンを狙える可能性も。3位入賞の♯2庭田選手は現段階でポイントランキングの首位にいて、ランキング2位の♯32川島選手とは8ポイント差。この2人のランキング争いもヒートアップしそうです。
  それからマスタークラスのウイナーは♯5菊地(信)選手。今期初の表彰台中央です。こちらもVespaGP事務局からの情報になりますが、桶川ラウンドは2年連続で♯5菊地(信)選手が優勝を決めているそうです。そのため相性も良いと感じているのか、「来年も頑張ります!」と宣言。現段階でのシリーズランキングは2位。
  2位入賞の♯20尾西選手ですが、本日の予選ファーステストラップを叩き出した事で予選ポイントもゲット。シリーズランキング3位に。
  3位入賞の♯23宮地選手は、現段階でのシリーズランキングで首位。今回はマシンの調子が上がらない中、それでも確実に表彰台に上がってくるというツワモノです。マスタークラスのランキング争いも目が離せません。
  次戦は筑波サーキット1000での開催を予定しているそうです。こちらもレポートをお届けする予定ですが、ぜひサーキットへも足を運んでみてください。街中で目にする可愛らしいベスパが本気モードでバトルする姿、これがけっこう熱いので楽しく観戦出来る事うけあいです!

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