HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ PS250(2004年モデル)の歴史
モトラ(AD05)/1982年(昭和57年)
PS250(MF09)のモチーフとなっているのがモトラ(AD05)。スーパーカブやモンキーで定評の空冷OHCエンジンはリファインされ4.5psを発生。一番の特徴とも言える通常3速に低速3速の合計6速となるサブミッションを採用し、悪路でもガンガン走破できるヘビーデューティーさから、バイク版のジープといったイメージだった。車高調整機能付きのリアショック、ロック機構を備えたセンタースタンド、フレームマウントのフロントキャリアなど、荷物を載せて移動することを考慮した装備が充実し、モトラグリーン、モトライエローのカラーリングは、まさにモトラを象徴するものだった。
フォーサイト(MF04)/1997年(平成9年)
250ccクラスのビッグスクーターではフュージョン(MF02)やフリーウェイ(MF03)で先陣を切っていたホンダ。1995年に登場したヤマハ・マジェスティ250(4HC)が人気となり、その後を追うように登場させたのがフォーサイト(MF04)となる。エンジンは専用設計の水冷単気筒で、ディオと同様のハイドロ・コンビ・ブレーキ(前後連動ブレーキ)を採用。縦2段ライトや40リットルのシート下収納スペースなど、充実した装備を誇った。1999年にはリアブレーキがディスクのフォーサイトSEが登場し、2003年にはスタンダードとSEが統合されフォーサイトEXに1本化された。
PS250(MF09)/2004年(平成16年)
エイプやズーマーを送り出した「Nプロジェクト」の第5弾として登場。フォーサイトをベースとしたエンジンを、モトラをイメージさせる車体に搭載。ネイキッドスクーターと言ってもいいデザインで、シートは90mm、10段階のスライド機構を持ち、タンデムシートは起こすことが可能で、1人乗り時には大型バックレストとなるのがそれまでのスクーターにない斬新なものだった。2005年12月には角型から丸型2灯のライトに変更され、ズーマーの印象に近いものとなった。駐車時に便利なパーキングブレーキも装備。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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