HISTORY ～時代を彩ったバイクたち～
スズキ GSX250Sカタナ(1991年モデル)の歴史
バンディット250(GJ74A)/1990年(平成2年)
1989年にシリーズ最初のモデルとなるバンディット400(GK75A)が登場し、翌年にこの初代バンディット250が発売される。パイプワークが特徴のダイヤモンドフレームに、GSX-R250(GJ73A)やCOBRA・コブラ(GJ73A)と同系統の並列4気筒エンジンを搭載。ポート形状などの見直しと、1・4番、2・3番のエキパイを連結して排気管容量をアップさせた4-2-1の美しいマフラーを装備し、実用域でのスロットルレスポンスに優れた出力特性となった。グッドデザイン賞をとったバンディット400と変わらないクオリティが保たれ、車格もほぼ共通となる。アップハンドル仕様はパイプハンドルを採用し、グリップ位置で上に100mm、後ろへ50mm移動している。1991年にはロケットカウルを装備したリミテッドを追加。1995年にモデルチェンジし、1996年には可変バルブのVCエンジンを搭載した「V」、1997年にビキニカウルを装備した「VC」を追加した。
GSX250Sカタナ(GJ76A)/1991年(平成3年)
1980年に発表されたハンス・ムートデザインの「GSX1100Sカタナ」。シリーズ中、どの排気量よりも先に「カタナ」の名を復活させたのがGSX250Sカタナとなる。高張力鋼管製ダブルクレードルフレームにバンディット250(GJ74A)ベースの水冷エンジンを搭載。排気系には4into1マフラーを採用し、最大出力は1991年の新馬力規制に合わせて40psに落とされた。足回りはフロント正立フォークに、タンク別体式の2本サス、フロントブレーキはφ310mmシングルディスク+異径デュアルピストンキャリパーとなる。エンジンを空冷風にするなど、スタイリングはGSX1100Sカタナを忠実に再現している。GSX400Sカタナ(GK77A)は1992年に、国内モデルGSX1100Sカタナ(GU76A)は1994年に登場。GSX250Sカタナは1998年モデルを最後にラインアップから外れるが、前2モデルは継続販売される。
- このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています
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