HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ XR250モタード(2003年モデル)の基本情報

伝統のXRシリーズがモタード仕様となった「XR250モタード(MD30)」

モタードモデルの先駆けと言えばDトラッカー(LX250E)であり、1998年に登場した頃は「スーパーバイカーズ」という呼び名が主流だった。しばらくは他メーカーが追随することなく、Dトラッカーの独壇場だったわけだが、2003年にようやくXR250モタード(MD30)登場し、モタードのラインアップが増えていくことになる。正確には2002年に250SB(LX250L)が登場しているが、DトラッカーのOEMであるため「同じ」と捉えてよいモデル。DトラッカーとXR250モタードが実質のライバル車となるわけだ。

伝統のXLRシリーズが1995年にフルモデルチェンジしXR250(MD30)に。2003年には倒立フォークを新たに採用し、同時に外装を一新している。これをベースに、前後リムをRKエキセル製のアルミ17インチ(前3.00-17、後3.50-17)に変更し、オンロードタイヤ(前110/70-17、後130/70-17)を組み合わせたのがXR250モタードで、足回り以外の構成はXR250とほぼ同一となる。オフロードで実績あるだけにパーツが豊富で、カスタムする楽しみも手軽に味わえるモデルである。

2006年にはモトクロッサーCRFシリーズイメージのライトカウル、ラジエターシュラウドに形状変更し、マルチリフレクターライトを新採用。ちょうどこの頃には、セロー250(DG11J)・トリッカー(DG10J)をベースとした小振りのモタードXT250X(DG11J)が登場。ヤマハ初のモタードモデルで、これを追うようにホンダも小振りのXR230モタード(MD36)を発売。実質、これが後継モデルとなり、XR250モタードは終了となる。2013年にはCRF250M(MD38)が登場しているが、XR時代の伝統の空冷RFVCエンジンも扱いやすく面白い。モタードに乗るならXR250モタードから試してみたいところだ。

  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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