HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
スズキ アクロス(1990年発売モデル)の歴史
GSX-R250(GJ72A)/1987年
GF250Sよりレーシーになって登場。水冷4サイクル4バルブエンジンは、超ショートストロークで高回転型。シリンダーヘッドに2つのドームを設けたニューTSCCを採用した。スチール製の角型ダブルクレードルフレームにアルミスイングアーム、耐久風のデュアルライトを埋め込んだカウルなど、「R」の名を象徴する装備満載。1989年にはフレームや足回りを変更しモデルチェンジ。GSX-R250Rとなり、SP仕様もラインナップ。また、これをベースとしたネイキッドモデルのコブラも登場。1990年のバンディット250やアクロスにも同系エンジンが継承されていく。
アクロス(GJ75A)/1990年
通常のタンク部分に、XLサイズのフルフェイスヘルメットも収納できる25リットルのメットインスペースを装備。キーを抜かずに開閉でき、照明も付くなど便利な作りとなっている。燃料タンクはシート下に置かれ、テールカウルのフタを開けて給油する。GSX-R250やバンディット250と同系統のエンジンをストリート向きに改良し、730mmのシート高と自由度があるポジション、フルカバードのカウルのおかげで長距離ライディングでも疲れにくく、使いやすいモデルとなっている。
NS-1(AC12)/1991年
メーカーも排気量も違うが、タンク部分をメットインスペースとしたところがアクロスと共通。フルサイズ50cc初のメットインスポーツバイクとして登場。当時のエントリーライダー好みにマッチさせたレーサーレプリカ風のスタイルで、メットインスペースはタンク部分、ガソリンタンクはシート下で、給油口はテールカウル内に収まった。エンジンはNS50F(AC08)系の水冷2スト単気筒エンジンを搭載。後のマイナーチェンジでデュアルライトとなり、1990年代後半までラインナップ。
- このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています
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