HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ヤマハ グランドマジェスティ250(2004年モデル)の基本情報

ワンクラス上の快適性・走行性能を備えた「グランドマジェスティ250(SG15J)」

1995年に登場した初代マジェスティ250(4HC)からSG01J、SG03Jと進化し、マジェスティ250C(SG03J)が最も人気となったのは周知のとおり。実際、グランドマジェスティ250(SG15J)やマジェスティ250(SG20J)が登場しても、2007年までラインアップし続けたので、マジェスティシリーズの中では最も息の長いモデルとなった。流れを見ると、この「C」の後継がグランドマジェスティ、グランドマジェスティの後継がSG20J型マジェスティと思えるが、実はグランドマジェスティだけは別系統と言える生い立ちがある。

日本では250が2004年に、1年後にグランドマジェスティ400(SH04J)が登場しているが、実は、ヨーロッパでグランドマジェスティ400が先に登場しており、250はそのスケールダウン版ということになるのだ。つまり、マジェスティ250(SG03J)からエンジンやフレームを受け継いでモデルチェンジをしたのではなく、別系統から登場したということになる。フレームは250ccのビッグスクーターでは初のアルミフレームを採用。エンジンは400をベースとした水冷DOHC4バルブ単気筒で、FI制御により24psを発生。「C」と比べれば、その快適性や走行性能はひと味違うものだった。

しかし、エンジンはマグザム(SG17J・SG21J)に受け継がれたものの、結局、2007年に登場したSOHC4バルブのマジェスティ250(SG20J)へシフトすることになり、「グランドマジェスティ」シリーズとしては400cc(SH06J)のみ残ることになった。「400があっての250」という他のマジェスティとは少々異なるグランドマジェスティ250。250ccでワンクラス上の質感を味わいたいなら、SG03J型ではなく迷わずグランドマジェスティ250(SG15J)を選択すべきだろう。

  • このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています

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