HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ シャドウACE(1995年モデル)の歴史
シャドウACE(SC32)/1995年(平成7年)
ゴールドウイングと同じくアメリカホンダが造り出したのがシャドウ・アメリカン・クラシック・エディション(シャドウACE)。水冷OHC3バルブ45度Vツイン2気筒1100ccエンジンは、2500rpmという低回転で力強いトルクを生み出す。幅広のハンドル、ティアドロップタンク、ワイドで低いスタイルは、後の400ccクラスにも各社が展開していくことになる。1998年には「スーパーレトロ」をキーワードとしたシャドウエアロが限定300台で輸入された。1930年代のエアロスタイルを持つクラシックカーのデザインをモチーフに、前140/80-17、後170/80-15インチの小径タイヤ、ワイドバーと鞍型シートなどで思い切ったロング&ローボディーデザインとし、250mm延長されたマフラーでパルス感を強調した。2001年にVTX1800(SC46)が登場したことで、アメリカンフラッグシップの座を明け渡す。
シャドウ750(RC44)/1997年(平成9年)
「ニュー・アメリカン・クラシック・カスタム」をキーワードに造り上げられたシャドウ750。ロー&ロングの基本フォルムは兄貴分のシャドウACEと共通する。搭載されたエンジンはスティード600(PC21)をベースにボア&ストロークをアップし、より一層ロングストロークタイプとなった。また、クランク、フライホイールマスを大きくしたことで、粘り強さと鼓動感を楽しめるものとなった。ローフォルムに見える2in1マフラー、カバードタイプの前後サス、ディープフェンダー、タンクオンメーターなど、装備類にも拘りが感じられる。末弟のシャドウ400(NC34)も同時に登場し、2001年にはシャドウスラッシャー750(RC48)、2003年末にはシャドウ750がモデルチェンジしRC50へ、2008年にはインジェクション化、2009年にはシャドウ750ABS(RC56)とシャドウファントム750(RC53)が追加された。
シャドウ400(NC34)/1997年(平成9年)
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