HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ホーネット600(1999年モデル)の基本情報
クラス最小サイズと抜群のパワーウエイトレシオを誇る「ホーネット600(PC34)」
1990年代初めにオーバーナナハンが解禁になってから、大型クラスの主力はリッターバイクへシフト。750ccクラスはレプリカ、ネイキッド、アメリカンと広いカテゴリーに数少ない車種が残っている状態だった。特にネイキッドはCB750(RC42)、ゼファー750(ZR750C)、シングルのSR500(1JN)とスタンダードモデルのみで、あまり選択肢がない状態。そんな中、1996年に登場したホーネット250・HORNET250(MC31)のフレームに、600ccのエンジンを搭載したホーネット600・HORNET600(PC34)が1998年に発売され、スポーティーなネイキッドも選べるようになったのだ。
前述の通りホーネット250(MC31)のバックボーンフレームをベースに、CBR600F(PC25)の水冷4気筒エンジンを搭載。69ps/11500rpmの最高出力はそのままで、クラス最小サイズと抜群のパワーウエイトレシオを誇り、ミドルスーパースポーツ・レプリカの性能を楽しめるネイキッドとなった。180幅のワイドタイヤ、16インチのフロントホイール、アップマフラーといったホーネットを象徴する装備も健在で、「一見するとホーネット250、実は600」という所有感も味わえ、サイズとパワーのバランスの高さは必見だった。
2000年にはハーフカウルを装備したホーネット600S・HORNET600S(メーカー呼称:ホーネットS)が登場。ホーネット600(PC34)をベースに、フレームマウントのマルチリフレクターライト付きハーフカウル、17インチのフロントホイールを採用。シート高は30mm低い760mmとなり、さらに足着き性が向上した。ホーネット600(PC34)からの通算でもわずか4年でラインアップから消えてしまったが、CB400SFよりもパワフル、空冷のCB750よりも軽量であることから、大柄なリッターネイキッドよりも振り回せるホーネット600(PC34)の方が操る楽しさを味わえるはずだ。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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