HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ヤマハ マジェスティ250SV・ABS(1998年モデル)の基本情報
ディスクブレーキにABSと充実化が図られた「マジェスティ250SV・ABS(SG01J)」
おそらく「マジェスティ」というとSG03J型のマジェスティ250を思い浮かべる人が多いはず。実際、1999年にモデルチェンジしてSG03J型になり、2006年に新色が追加され、それ以降も販売されていたことを考えるとラインアップ期間も長く、ビッグスクーターの中で最も売れた車種になるだからだ。それにつながる初代の標準モデル(4HC)や、リアがディスクブレーキのSV(SG01J)、SVをベースとしたABS(SG01J)は、やや影が薄くなってしまうが、これらがビッグスクーターブームの火付け役であり、これらが存在するからこそSG03Jのマジェスティ250が生きてくる。
先に追加されたマジェスティ250SV(SG01J)は、標準モデルのマジェスティ250(4HC)からさらにスポーツ性をアップさせたモデルとして登場。車名の「SV」は「スポーツバージョン」の略となる。大きな違いはリアブレーキがディスクになったことで、フォーサイト(MF04)がまだドラムブレーキだったことを考えると、まさに一歩先を行くビッグスクーターだったのだ。スペックや装備重視のライダーなら、間違いなく「SV」を選択したに違いない。翌年の1998年には「SV」をベースとしてABSが追加され、これを追うかたちでフォーサイトはリアディスクブレーキのSEを追加。スカイウェイブ250はマイナーチェンジするなど、ビッグスクーター競争が過熱していく。
SGO1J型は1999年のSG03J型へフルモデルチェンジするまでの2年間のラインアップであり、マジェスティ250SVやマジェスティ250ABSの台数はそれほど多くはないのだが、完成度の高さはSG03J型に引けを取らない。かえって、カスタムでいじり倒されたSG03J型のマジェスティ250よりも状態が良いものがあるはずだ。歴代のマジェスティ250シリーズの中でも、最人気モデルに隠れ、お手頃でバランスの良いのがSG01Jかもしれない。
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