HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ CBR250R(2011年モデル)の基本情報
CBRは4気筒じゃないと…、という人にこそ試して欲しい「CBR250R(MC41)」
アラフィフ(50歳前後)の人なら、「CBR250R」と聞いて思い出すのは、1980年代後半から1990年代前半にかけてのレーサーレプリカブームではないだろうか。当時のCBR250R(MC17、MC21)は、レッドゾーン入口が18000rpmからという超高回転型の4気筒エンジンを搭載した、“バイク少年”たち憧れのモデルだった。
その、「CBR250R」という名を冠して2011年に登場したのが、CBR250R(MC41)。エンジンは単気筒になり、パワーもMC17やMC21と比較すると控え目。一部では「これがCBR?」など、批判的な声があがったが、実際に乗ってみるとレプリカブームの頃からCBRの持ち味のひとつだった『乗りやすさ』『扱いやすさ』が強調されている、という印象の乗り味だ。
単気筒エンジンなのでボディはスリム、なおかつボディバランスも良く、軽く素早い倒し込みや切り返しが可能。一般道において、延々と上り坂のワインディングを走るというのでなければ、非力さはさほど感じない。また、PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)やキャタライザーが採用・装備され、イマドキのバイクらしく、環境性能や燃費性能も高い。それでいて、CBRとしての『走ること』の面白さもちゃんと残されているのだ。80年代後半のレプリカブームを知っている人にこそ、MC41を試して欲しい。乗ってみれば「CBRの進化として、この方向性もあり」と思えるはずだ。
MC41には250ccクラスで世界初となる、前後のブレーキが連動する「コンバインドABS」がタイプ設定されている。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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