HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ スペイシー250フリーウェイ(1984年発売モデル)の歴史

スペイシー250フリーウェイ(MF01)/1984年

搭載された水冷4ストエンジンは、当時、スクーターとしては国産車最大排気量の250ccで、20psを発揮。長距離走行での信頼性を上げ、足回りはフロント・ディスクブレーキ、アンチダイブ機構、ワイドトレッド・チューブレスタイヤを装備し、走行性能はロードスポーツ車に迫るものだった。さらに、オイル交換時期を知らせる、オイルメンテナンスインジケーターを装備。やや地味にも見えるスタイリングは空力も考慮したもので、高速走行でも風圧による疲労や圧迫感を軽減してくれる。後のフュージョンやフリーウェイにエンジンは転用されていく。

フュージョン(MF02)/1986年

1986年に登場し、近年のビッグスクーターブームの立役者とも言えるモデル。カラード液晶デジタルメーターは当時としては2輪初。その後、アルミキャストホイールに変更され、1994年にはリアスポイラーを装備した「SE」が登場。2003年にマイナーチェンジし、メッキハンドル・ショートスクリーン・バックレストを装備した「タイプX」を追加。2004年にはアンダーカウルを同色とし、専用シートを装備した「タイプXX」、2005年にはタイプXをベースとしたSEをラインナップ。2006年にはマルチリフレクターライトを装備し、20周年記念モデルも発売。

フリーウェイ(MF03)/1989年

スペイシーの名が外れ、「フリーウェイ」に。20psを発揮する水冷4サイクル単気筒250cc水平エンジンを搭載。安定したトルク特性、スムーズな吹け上がり、高い静粛性を実現し、市街地からロングツーリングまで余裕の走りを見せる。シート下のユーティリティースペースは32リットルの大容量で、フルフェイスとジェットのヘルメットが1個ずつ収納できる。また、セルフスターター、オートチョーク、メンテナンスフリーバッテリー、前後チューブレスのワイドタイヤ、大型ダブルシートなどを装備。1997年にはフォーサイトが登場したが、数年は同時にラインナップした。
  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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