HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ VT750S(2010)の基本情報

750ccのバイクをアジュアルに楽しめるロードスポーツ「VT750S」

750ccのバイクというと、大きい、重いというイメージを持つ人も少なくないかと思うが、そんな人にも『大型二輪車に親しんでいただく』ことを目的に開発されたのが、2010年に登場した「VT750S」。

「カジュアル・ロードスター」をコンセプトに開発されたVT750Sのシート高は750mm。「スーパーカブ50(AA09)」のシート高が735mmなので、その差わずか15mmという優れた足つき性を誇る。加えて、アップライトでフラットなハンドルの採用によって、ライディングポジションはゆったりとしており、ハンドルが高めで足つき性が良いことから、取り回しも楽。ホイールサイズはフロント19インチ、リア16インチで、路面追従性に優れた前後のサスペンションと組み合わさることで、軽快で安定感のある走りが実現されている。肩肘張らずにリラックスして乗れる、まさにカジュアルなモデルだ。

スタイリングも「カジュアル・ロードスター」のコンセプトが息づいた親しみやすいものとなっている。ティアドロップ型の燃料タンク、ブラックでまとめたVツインエンジン、クロームメッキ加工のデュアルテーパードマフラーなどは、高い質感がありながらもヘンにそれらが主張せず、シンプルかつほどよく上品にまとめられているので、「さて、走りに行くか!」と気負うことなく気軽にまたがって走りたくなる。そんな雰囲気がある。

エンジンは、「シャドウ<750>」に搭載されているV型2気筒の745cc。3500回転で最大トルクを発生させるので、高回転域を使わなくてもクルマの流れを十分にリードでき、ドコドコというビートの効いたVツインらしい鼓動感のある力強い走りを味わうことができる。

  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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