HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ V45マグナ(1987年モデル)の基本情報
V型4気筒エンジン搭載のドラッグモデルが「V45マグナ(MF09)」
ハーレーダビッドソンや国内メーカーのアメリカンモデルのどれをとっても、現在の主流はVツイン。しかし、1970年代、1980年代のアメリカンタイプはオンロードモデルの派生モデルが多かったため、搭載されたエンジンはシングル、並列ツイン、並列4気筒などと多岐に渡っていた。そんな1980年代初めに登場し、V型4気筒エンジンを搭載したのがVF750マグナ(RC09)だ。ベースはややツアラー志向のVF750セイバー(RC07)で、スポーツモデルのVF750F(RC15)とも共通となる。その5年後、「マグナ」の名前とV4エンジンを受け継ぎ2代目として登場したのがV45マグナ(RC28)だ。
そのスタイリングはホンダの「カスタム」と呼ばれたアメリカンスタイルの派生モデルとは異なり、一足先にアメリカで登場していたヤマハ・VMAXに近いドラッグスタイル。エンジンはVF750Fベースの750cc・V4を72psから77psにパワーアップし、排気系には4本出しマフラーを採用したことで、独特の排気音を奏でた。ホイールはフロントがキャスト、リアはディッシュタイプとなり、150/80の15インチ極太タイヤはVMAXとほぼ同等のサイズ。1200ccと750ccの排気量の差はあれども、外観では十分な存在感を放つモデルだったのだ。
その後は、VT1100Cシャドウやスティード600といったVツインが大型アメリカンとして登場するが、1993年には再度「マグナ」の名が復活し、3代目マグナとしてマグナ750(RC43)が発売。同じマグナでも、マグナ750はどちらかと言えばスティードに近い現在的なデザインで、先代のV45マグナのようなドラッグモデルのイメージはなくなった。しかし、V4サウンドはもちろん健在で、鼓動感を楽しむVツインとは異なった、V4ならではの回転フィールやパワー感を楽しむことができる。アメリカンとは一味違ったドラッグフィーリングを楽しみたいならマグナシリーズがベストではないだろうか。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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