HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ジョルカブ(1999年発売モデル)の基本情報
定評あるスーパーカブのエンジンとスクーターのボディを合体させた「ジョルカブ(AF53)」
2008年はガソリン価格の高騰で燃費の良いハイブリットカーや軽自動車が注目され、そして、原付スクーターが改めて見直されている。近年の4ストエンジンを搭載したスクーターなら、カタログ値でリッター当たり70〜80km、実燃費で40〜50km走るモデルもあり、お財布に優しく、かつ、無駄にガソリンを消費しないので環境にも優しく、一石二鳥というわけだ。いち早く原付スクーターの4スト化を進めてきたホンダは、1999年に量産モデルとして世界初の水冷4スト50ccエンジンを搭載したジョルノクレア(AF54)を発売。それと時を同じくして登場したのがジョルカブ(AF53)だ。
ジョルカブ(AF53)とはその名の通りジョルノ(AF24)とスーパーカブ50(C50・AA01)の「いいとこ取り」をして合体させたモデル。レトロ調でファッショナブルなジョルノのボディに、耐久性や低燃費で定評のあるスーパーカブ系のエンジンを搭載。始動方法はセル&キック併用のためラクラク。操作は自動遠心クラッチと、停車時のみ4速からニュートラルに入るリターンシフトで、Vベルト式のオートマチックスクーターでは物足りなさを感じるライダーでも、小気味良い走りを楽しむことができる。
見た目はジョルノとそっくりだが、ステップボード左側のシフトペダルや、左後方に見えるスイングアーム、チェーン&スプロケから、これがジョルカブだと見分けがつく。シート下のスペースはハーフヘルメットに対応し、コンビニフックなど積載性能も充実していた。スクーターにもある程度の「速さ」を求めていた頃とは違い、今は燃費の良さが最重要ポイントといってもいいだろう。スクーターの気軽さ、シフト操作といった操る楽しさ、そして燃費の良さを兼ね備えたジョルカブは、今の時代だからこそセカンドバイクにベストな原付スクーターと言っても過言ではない。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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