HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ジョルノクレア(1999年モデル)の基本情報
量産二輪車初4スト50ccエンジン&アイドルストップ装備の「ジョルノクレア(AF54)」
1999年、2000年を境に多くの2ストモデルが生産終了となり、バイクの歴史の中でも重要なラインのひとつと言える。50ccスクーターはもちろん2ストオンリーで、各メーカーともにキャブセッティングの変更、排ガス触媒の内蔵など吸排気系の変更で新排ガス規制に適合させ、従来モデルを継続ラインアップしていった。そんな中、ホンダはいち早く4スト化。量産二輪車初となる水冷4スト50ccエンジンを搭載したジョルノクレア・ジョルノクレアデラックス(AF54)を投入してきたのだ。
後の2001年にはクレアスクーピー・クレアスクーピーi(AF55)、スマートディオ(AF56)・スマートディオデラックス(AF57)、ズーマー(AF57)などにも採用されるモジュールエンジンは、水冷4ストSOHC2バルブで、4.8PS/8000rpmを発生。エアインジェクション(二次空気導入装置)も装備し、クリーンで低燃費(61.4km/L)を実現したエンジンとなった。加えて、スマートディオデラックスには量産二輪車初となるアイドルストップを搭載。シートにセンサーが埋め込まれ、着座状態で約3秒停車するとエンジンが停止、スロットルオンで再始動するという革新的なものだった。
スタイリングはジョルノ(AF24)を受け継いだレトロ調で、一歩先行くエンジンやアイドルストップが搭載されていることを感じさせないものとなっている。22リットルのメットインスペースやコンビニフックといったスクーター標準のものはもちろん装備。かわいらしさを強調したクレアスクーピー・クレアスクーピーi(AF55)が登場した後も併売され、2ストスクーターもまだ残っていたこの頃はスクーターの選択肢の幅が広かった。ホンダの4スト化のスタートとなったジョルノクレアは、2001年の「スペシャル」で最終となったが、クレアスクーピーを経由し、2011年に再度ジョルノ(AF70)で復活している。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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