HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ EX-4(1994年モデル)の歴史
GPZ400S(EX400A)/1986年(昭和61年)
数少ない並列ツインのひとつ。EN400ツインにも採用された「ハーフ・ニンジャ」と呼ばれるDOHC4バルブ水冷2気筒エンジンを搭載。最高出力50psを発生し、ツイン特有の太い中速トルクと、高回転域でのシャープな吹け上がりで、400ccクラスの4気筒モデルにも負けない動力性能を誇った。車体は輸出モデルGPZ500Sと共通のスチール製角型断面のダブルクレードルフレーム。足回りは前後16インチホイール、ボトムリンク式ユニトラックサス等が採用された。GPZ系の流れをくみながらも、曲面を生かしたハーフカウルなど、進化したスタイルはスッキリとまとまったものだった。欧州ヨーロッパでは好評を博したが、日本国内では4気筒モデルが主流であることや、レーサーレプリカの人気が高まり、1988年のカラーリング変更を最後にラインアップから姿を消した。
EX-4(EX400B)/1994年(平成6年)
少々ブランクが開いたがGPZ400Sの後継モデルとして登場。ハーフカウル・アンダーカウルの装備はそのままだが、デザインを一新し、スラントノーズ化されたことでGPZ1100と共通の雰囲気となった。また、φ36mmからφ37mmへと太くなったフロントフォーク、前後17インチとなったホイール、リアはドラムからディスクブレーキにグレードアップするなど、足回りも変更されている。パワフルな50psはそのままで、デジタル点火やツインサイレンサーなど細かい点が変更されたことでパラレルツインの扱いやすさが増している。すでにツアラーモデルとしてZZ-R400・ZZR400がラインアップしていたものの、ツーリングでの疲労度ではこちらの方が少ないかもしれない。輸出モデルとしてはGPZ500S・EX-5として発売され、仕向け地によってフロントがダブルディスクとなる。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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