HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
カワサキ ZZ-R400(1993年モデル)の基本情報
クラス唯一のフルカウル・ツアラーモデルとして残った「ZZ-R400(ZX400N)」
1990年前後と言えばゼファー400の人気でネイキッドが盛り上がりを見せてきたが、まだまだレプリカの勢いも衰えていなかった頃。そんな中、ツアラーモデルとして登場したのがZZ-R400(ZX400K)だ。ロングセラーとなったGPZ400Rの後継モデルという位置づけで、エンジンはセンターカムチェーン方式の完全新設計で、輸出モデルZZ-R600からのスケールダウン。400cc専用エンジンのZXR400(ZX400H・ZX400L)系とは異なる。1993年にモデルチェンジしZX400N型になると、馬力規制で53psにダウンしたが、より低回転でトルクを向上させたため、低中速域は太くなっている。
ZX400N型では、兄貴分のZZ-R1100と同様にツインラムエアシステムを採用し、外観デザインもシリーズ共通の丸味を帯びたものとなった。ホイールベースは10mm短縮化されるなど細部の熟成化が図られ、アルミ製アルクロスフレームやユニトラックサスなどの車体・足回り、キー付き小物入れやバンジーフックなどの快適装備も
2000年V4レプリカのRVF400(NC35)や同じツアラーのRF400RVがラインアップしていたが、それ以降はクラス唯一のフルカウルモデルとなってしまったZZ-R400。その後、名称の統一によりZZR400(ゼットゼットアール)と変更になったものの、エンジンや車体構成に大きな変更はなく、ほぼ1993年にモデルチェンジしたまま最終の2007年までのロングセラーとなった。レプリカのような尖がった性能は不要。落ち着いて長距離ライディングを楽しみたいライダーなら、スポーツツアラーとして完成の域に達したZZR400を選択しておけば間違いないだろう。
※当初は「ZZ-R(ダブルズィーアール)」で発売され、途中、「ZZR」も混在していたが、ZZR(ゼットゼットアール)に統一されたため、両方の表記を併用しています。
- このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています
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