HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ヤマハ YZF750SP(1993年発売モデル)の基本情報

ワークスレーサーYZFの血を引く750ccレプリカが「YZF750SP(4HS)」

FZR750(2LM)、OW-01ことFZR750R(3FV)の後継機種がYZF750SP(4HS)。ファクトリーレーサーYZF750のノウハウを注ぎ込んだレプリカモデルだ。この頃のファクトリーレプリカと言えば、ホンダVFR750R(RC30)、RVF750(RC45)、水冷化したスズキGSX-R750、カワサキZXR750などが挙げられるが、別格のホンダ2車種に対し、ややストリート指向のGSX-R750とZXR750、そしてレースユースを意識したYZF750SPとZXR750Rと、同じ750ccクラスのレプリカでもポイントが少々異なっていた。

先代OW-01の水冷4スト直列4気筒DOHCベースの、吸気3本、排気2本の5バルブエンジンは、ボア×ストロークが72×46mm、圧縮比11.5とし細部も変更。スロットルポジションセンサー付きのダウンドラフトタイプφ39mmFCR、熟成度を高めた可変排気バルブEXUP、最適な点火タイミングを実現する3次元マップ制御イグナイターの組み合わせで、最高出力77ps(輸出モデルは125ps)を誇った。

デルタ型を構成するボックス型断面のアルミデルタボックスフレームは、レーサーYZF750をベースに全面新設計され、トラスタイプのスイングアーム、伸圧減衰力調整可能なリアショック(1995年にオーリンズ)、φ41mm倒立フォークを採用。フロントブレーキはφ320mmフローティングディスクに異径6ポットキャリパーを組み合わせ、より強力なストッピングパワーを得た。

カウルもレーサーYZFの形状をベースに新設計となり、空力特性を向上。YZF750SPは最高速、パワー、空力などでクラス最高レベルの数値を実現し、スーパーバイクレースで戦える高いポテンシャルを備えた。まさに次世代のOWであり、後に登場する現代のスーパースポーツYZF-R1やYZF-R6につながっていくモデルといえる。

  • このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています

現在掲載中のヤマハ YZF750SP

掲載中の車両は、ありません。

アクセスランキング

総合ランキング

メーカー別ランキング

ホンダ

1.

ホンダ

2.

ホンダ

3.

ヤマハ

1.

ヤマハ

2.

ヤマハ

3.

スズキ

1.

スズキ

2.

スズキ

3.

カワサキ

1.

カワサキ

2.

カワサキ

3.