HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ホンダ ジョルノクレア(1999年モデル)の歴史
ジョルノ(AF24)/1992年(平成4年)
南ヨーロッパ風の丸く柔らかで上品なスタイルに、20リットル容量のメットイン機能を組み合わせ、しゃれた雰囲気と実用性をバランス良く融合させたのがジョルノ。GIORNOとはイタリア語で1日、昼間などの意味。メッキパーツやフロントのトレーディングサスなどがネオ・レトロな感覚を強めている。センターポストにはラバーグリップ付きの荷掛けフック(コンビニフック)も装備する。1995年1月にはホワイトの「スペシャル」、1996年1月にはテールレンズのメッキモール、カラーグリップ、メッキマフラーカバー、エンブレム付きキーを採用した「DX(デラックス)」と、ブラック&レッドの「スペシャル」が追加され、毎年特別色が追加されている。1999年7月には、いち早く4ストエンジンを搭載したジョルノクレア(AF54)へと進化。さらに、2001年1月のクレアスクーピー(AF55)へとレトロ調スクーターの歴史は続く。
ジョルノクレア(AF54)/1999年(平成11年)
「おしゃれ、クリーン、静か」をキーワードに展開する、モジュールエンジン+モジュールフレームの先駆けスクーター。ジョルノ(AF24)と同系のレトロスタイルに、量産二輪車世界初の水冷4スト50ccエンジンを搭載。水冷で燃焼を安定化し、2次空気導入機構も導入することでCOとHCを従来の半分に低減。エンジン部、ミッション部、スイングアーム部も部材化したモジュール構造は、応用性や生産性も向上。フレームは剛性としなやかさを併せ持ったU字断面2分割アルミ鋳造だ。ジョルノクレアデラックスはシートにセンサーを設置し、着座状態で信号待ちなどで停車すると、約3秒後にエンジンを停止するアイドルストップ(スロットルオンで再始動)を量産二輪車で世界初採用。ジョルノクレアは革新的な構成で、次世代の50ccスクーターのあり方を示した。前後連動のコンビブレーキや盗難防止対策、22リットルメットインスペース、コンビにフックも装備。
- このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています
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