HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
ヤマハ SR400(1JR)の基本情報
誰もが認めるビッグシングルのスタンダード「SR400(1JR)」
歴代のSRは1978年3月(昭和53年)の2H6、ドラムブレーキとなった1985年(昭和60年)の1JR、再度ディスクブレーキとなった2001年(平成13年)のRH01J、そしてキャブからインジェクションとなった2009年(平成21年)のRH03Jの大きく4つに分類できる。もちろん、年式によって細かい点が変更になっているが、大分類としては型式で見るのが分りやすい。この中でも最も長く販売され、台数も多いのが1JRのSR400だ。
同じ1985年にSRX400(1JL)・SRX600(1JK)が登場したこともあり、SR400(1JR)はクラシカルな方向にシフト。そのひとつがドラムブレーキへの変更であり、フォークブーツの新採用である。その他、タンク容量を12リットルから14リットルへ大容量化、120mm後退させバックステップ化を図るなど、細かい点も変更になっている。このシンプルさがうけ、ほぼこのまま2001年のRH01Jまでラインアップしたことで、カスタムベースとして人気を博したというわけだ。シングルレーサーに近いものや、スタイル重視のスカチューンやカフェレーサーまで、カスタムのカタチが多岐に渡るのもSR400ならではである。
今となってはノーマルを探す方が難しいくらいのSR400(1JR)は、台数が多いだけあって、相場は手頃。SRならではの独特のシングルの鼓動を味わいたいなら、SR400(1JR)がベターな選択になるだろう。レプリカブームやネイキッドブームでも廃れることなく、ストリート系&トラッカー系ブームで主役となったビッグシングル。ライバル車というとCL400やCB400SS、テンプターと少なく、「シングル」というと必然的に「SR」となってくるかもしれない。大型二輪免許所有者なら、同時期にラインアップし、装備も同様のSR500(1JN)も視野に入れても良いだろう。
- このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています
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